EDITOR’S REPORT 編集部員が街に溢れる情報の中から読者の皆さまに役立つものを厳選して紹介します。新しくオープンしたレストランやショップ、アイディアが光る新商品など、日々の暮らしをより楽しく、豊かにしてくれる情報をお届けします。
記事一覧はこちら>>
雲収
京都市の伝統的建造物群保存地区である石塀小路に佇む、菊乃井プロデュースの一軒家。1階のすし店「鮨 青」に続き、2階では新たに京風肉懐石の店「雲収(うんしゅう)」を始めました。
ロゼ色の牛肉はとろけるような柔らかさと深いうまみ。1人150グラムのシャトーブリアンを多彩な薬味とともに。
「最高ランクの肉を従来の鉄板焼きともステーキとも違う、日本料理店らしい焼き方とスタイルで味わっていただきます」と語るのはご主人の村田吉弘さん。
和の趣のカウンター。
コースは、季節の趣向を取り入れた先付から始まり、煮物椀やお造りなどで旬の魚介を味わった後、ソルベで口直しをし、お肉をいただく流れ。
奥から先付の「筍とうどといかの木の芽和え」と「白魚柚香煮」、菊乃井の春の名物、紀州梅に鯛の白子ソースがかかる「隠れ梅」。
希少な黒毛和牛のシャトーブリアンの塊肉を、低温調理で芯まで加熱してから炭火で焼いて余分な脂を落とし、最後に薪の炎を纏わせて香りを立たせる、村田さん考案の焼き方で供されます。
低温調理、炭火焼き、薪の炎を纏わせる、という独特の焼き方。2回に分けて焼かれるのでゆっくり楽しめる。
京都産と福井産の2種類の辛味大根をブレンドした大根おろしや、レモンの皮と果汁入りの自家製麴味噌、実山椒、割り醬油などで堪能した後は、炊きたての白ご飯を7~8種類のお漬物や牛肉のしぐれ煮で楽しみ、和のデザートで締めくくられます。
一番だしと潮汁で仕立てた「蛤真薯の煮物椀」。
数寄屋の空間で、日本酒やワインとのペアリングも楽しめます。おまかせ3万3000円。要予約。
石塀小路に佇む数寄屋造りの一軒家の2階。
雲収
京都市東山区下河原町石塀小路
TEL:075(551)2000
(営)15時~22時
火曜定休