板谷さんが演じるのは、ハチャメチャな部分を秘めた常識人?
なかなかなかったという縁ですが、「ご縁があった!と思ったとたんに2本、お話をいただいたんです」。1本目は『PHOTOGRAPH 51』、2本目は今夏に上演される『大人のけんかが終わるまで』です。『大人のけんかが終わるまで』はシニカルな大人のコメディを描くフランスの劇作家ヤスミナ・レザの最新作で、板谷さんはエリック(藤井 隆)の内縁の妻であり義母イヴォンヌ(麻実れい)の世話をしているフランソワーズを演じます。
フランソワーズを「常識人といえば常識人なのですが、じつはハチャメチャな部分を内に持っていて。それが会話の中で、ワーッと溢れ出てくる人なんだと思います」と板谷さんは言います。さらに、「人間臭い女性でいいなと思ってるんです」とも。
フランソワーズ、エリック、イヴォンヌ、そしてシングルマザーのアンドレア(鈴木京香)と、アンドレアとの不倫関係を長年続けるボリス(北村有起哉)。この5人の間で繰り広げられる会話劇の中で、フランソワーズのみならず全員の人間臭さが滲み出てくる。それが本作の面白さでもあります。
これまで出演してきた映像作品と舞台との違いを聞いてみると「集中力の使い方が映像と舞台ではたぶん違うと思う」という答えが。