インテリアレッスン

インテリアレッスン29 節句を今様に。五月のおもてなしテーブル

2018.04.24

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濃い紫色と晴れやかな金色、力強い黒のコントラストが、凛々しさを感じさせるコーディネート。


アイリスの花に、ギボウシの葉を組み合わせることで新鮮味のあるアレンジに。花束のようにきゅっとまとめてガラスベースに挿すだけで形になる。

Tips2

色彩と季節行事の花で凛とした和の趣に


飾りに限らず、テーブルウェアも節句専用に揃えたアイテムはありません。

しかしながら、ダイニングテーブルの上には、一目で端午の節句とわかる凛とした景色が広がっています。

「紫と金の高貴な色をテーマカラーにしました。生命色や力強さを感じさせるテーブルの木の質感を生かし、あえてクロスは敷きません」と、多美保さん。

いつも「テーブルコーディネートは、いわばカラーコーディネート」と多美保さんが言うように、人が色彩から感じとるイメージの影響がいかに大きいかということがわかります。

また、季節行事のおもてなしには、伝統的な花材を使うことでその日のテーマがはっきりと伝わります。

端午の節句であれば菖蒲。そのほか、アヤメ、カキツバタ、アイリスなどの花でもよいでしょう。

「これらの花材は、剣状に尖った葉が特徴的です。しかし、上に伸び上がる直線的な葉を形よく生けるのにはテクニックが必要ですし、生け花のような雰囲気になりがち。あえて、違う葉を組み合わせるのも一案です」と多美保さんは、丸みのある葉で花を包み込むようアレンジ。

ブーケを思わせるモダンな卓上花をテーブルの中心に据えました。


金色の円形プレースマットや、黒色のグラスはイタリアの「アルマーニ カーザ」製。どちらも落ち着いた色彩なので、和のコーディネートに馴染みやすい。

Tips3
和洋のテーブルウェアを自在に組み合わせて


和と洋が美しく調和する世界こそ、多美保さんのコーディネートの真骨頂。

コーディネートをよくみると、節句という日本の伝統行事をテーマながらも、実はテーブルウェアは洋のものが多く使われていることがわかります。

フランス製の金色のディナープレートの上に重ねられているのは、鎌倉彫の老舗「博古堂」の漆皿と、金魚柄が可愛らしい「ヘレンド」のポワッソンの小皿。

「赤い金魚を鯉の滝登りに見立てて、上を向くようにセッティングしています。プレートを重ねる際、こうして漆器を間に挟むと当たりが気になりませんし、漆器が1枚加わることで洋皿も不思議と和っぽい雰囲気になるんです。食器は組み合わせ次第で、表情が変わります。そこがテーブルコーディネートの面白いところ」と多美保さん。

さらに、箸置きや、ごま塩を入れた兜型の調味料入れは、和紙を用いた折形で手作り。

所々に伝統的な和のエッセンスを含ませることで、メインのプレートが洋食器であるにもかかわらず、和の雰囲気が広がるコーディネートを作り出しているのです。
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