日本人にとって最も身近な宝石、真珠。その柔らかで高貴な輝きは、日本の美意識を映し出すかのようです。ここでは、そんな私たちを惹きつけてやまない真珠をモダンに楽しむ着こなしをご提案します。軽やかに進化した真珠の新しい魅力をご覧ください。(
前回(第1回)の記事はこちらから。)
美容家
小林ひろ美さん
「美・ファイン研究所」、「リバイタライズサロン クリーム」主宰。簡単で効果的な美容法を考案し、テレビや雑誌を中心に活躍中。「真珠は母と共有できる唯一の宝石。優しい輝きに自信をもらえます」
「私たち母娘は、好みがまったく違うのです。母は大胆なデザインが、私は正統派のエレガンスを感じさせるものが好き。しかし、そんな私たちが唯一共有できるものが真珠のジュエリーです」と語るのは、美容家の小林ひろ美さん。
メイクアップアーティストの母・照子さんとは互いの個性を認め合いながらも、各々のファッション道を貫いているのだそう。
メイクアップアーティスト
小林照子さん
日本のメイクアップアーティストの草分け的存在。コーセーを経て、56歳で「美・ファイン研究所」設立。『これはしない、あれはする』(サンマーク出版)が好評発売中。お母さまの照子さんはこう語ります。「私のジュエリーコレクションは、大ぶりで、作り手の個性を感じさせるものばかり。母の形見の帯留めをアーティストのかたにリングとしてリメイクしてもらったり、他にないものに惹かれます。私にとってジュエリーは、本物であること、そしてアートであること。パワーとインスピレーションをもらえる存在です」。
一方で王道のパールネックレスも、照子さんにとって欠かせないアイテムだといいます。
「私には美容専門の学校の学園長という肩書きもあり、学園長として行事に参加するときには必ず白のパールを身につけます。それは指導者としてのスイッチを入れてくれるもの。また冠婚葬祭などにも欠かせません」。
「私のファーストパールは、セレモニーのために母から借りたネックレスでした。最近はカジュアルな装いにもパールを身につけたり、大人だからこその気負わないつき合いを楽しみたいと思っています。また仕事柄、肌と心のつながりを意識している私には、ジュエリーが美容と同じくらい肌やメンタルに影響をもたらすことを実感しています。真珠の柔らかで優しい輝きは、常に女性に自信を与えてくれますから」。
母娘それぞれの目線で楽しめる真珠。あらゆる世代にとって最高のパートナーとなる稀有な宝石です。