俳優を始めた頃は「何が正解で何が不正解なのかもわからないまま、とにかく考えすぎていた」という向井さん。
舞台に興味を持ったきっかけの1つは、映画で長いワンカットの撮影を初めて経験した際に、内面から湧き出る感情と達成感を覚えたこと。また、2本目の舞台『悼む人』で共演した、手塚とおるさんの影響も大きいという。
約30年にわたって撮影された、さまざまな劇場での俳優たちの姿を収めた英国の写真集を、「みんなこうやって緊張しながら舞台に臨んでいるんだから、気負わなくていいんだよ」という言葉と一緒に贈られたそうだ。
「その写真集は今も僕のバイブル。舞台に出るときは、楽屋に必ず持ち込んでいます。20代の頃は、向井 理という俳優の形をつくることに一生懸命だったんですが、特に舞台に関しては、これからも意外性のあるものに取り組んで、どんどん新たなものをインプットしていけたらと思います」
向井 理(むかい おさむ)
1982年、神奈川県出身。2006年に俳優デビュー。TBS系ドラマ『わたし、定時で帰ります。』が放送中。出演映画『ザ・ファブル』が2019年6月21日より公開予定。
Bunkamura 30周年記念
シアターコクーン・オンレパートリー2019
『美しく青く』
Bunkamuraシアターコクーン2019年7月11日~28日
S席1万円ほか
Bunkamura チケットセンター:03(3477)9999
2019年8月1日~3日に森ノ宮ピロティホール〈大阪〉公演あり
作・演出/赤堀雅秋
出演/向井 理、田中麗奈、大倉孝二、大東駿介、横山由依、駒木根隆介、森 優作、福田転球、赤堀雅秋、銀粉蝶、秋山菜津子、平田 満
表示価格はすべて税込みです。
取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/大靏 円 ヘア&メイク/晋 一朗 スタイリング/外山由香里
「家庭画報」2019年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。