迷い世代の服選び 「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
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ジレは、コート前の季節の救世主です!
肌寒さを感じながらも、ウールのコートを羽織るにはまだ早い……そんな時期、皆さんはどうしていますか? 最近、私の着こなしに良く登場するのが、アウターにもなる温かな素材のジレです。
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ジレは、秋に大活躍の隠れた名品
ひと昔前まで、ジレは“ちゃんちゃんこ”のイメージがあったと思いますが、最近はデザインのバリエーションが増え、一気にモードなアイテムに。実際、スタイリスト仲間でも、アウターにジレを愛用している人が多く、人気の高さが伺えます。
袖がない分、コートより軽くて、動きやすく、脱ぎ着もラク、といいことずくめの上に、着ていられる期間が長い。インナー次第で、秋口から冬本番直前まで活躍してくれます。
3年程前に購入したノーカラーのファーニッティングジレ。ノーカラーの衿元に、別に買ったマックスマーラのファーストールを仮止めして楽しむというプロの技。「インに着るのは、シャツか薄手のニットが私の定番。寒くなりそうな日は、薄いダウンベストを重ねて」。ファージレ/私物 ※著者の私物を紹介しています。ファッションの参考としてお楽しみください。ジレの着こなしのコツは
中に着る服の袖の色にあり
ひと口にジレと言っても、ジャケットの袖がないデザインのもの、ニット素材、フードや襟付き、ファー付きなど様々です。
どのジレの場合も、格好良く着こなすポイントは、インに着るものの袖とジレを同色にすること。一体化させる事で、ジレが浮くことなく着こなせるので、意外と簡単!
「今日はジレだけじゃ寒い!だけどジレが着たい!」というときは、ジレの下に薄手のダウンベストを着ると、温度調節もしやすく、かなり長い期間楽しむことができますよ。
ジャケットにジレを合わせると上級コーディネートに。ただこの場合、肩がしっかりとあるジャケットの上にジレを羽織るのは難しいので、素材やデザインの相性を見極める必要があります。