【和】
家具と盆景の低い視線で「和」の世界を
テーブルを椅子より低くすれば洋家具でも和のしつらいに
「タイムアンドスタイル」の低いテーブルに、座面を広くした「CASA BUKU」オリジナルのローチェアを合わせて。
正座することもできる、くつろぎの椅子です。左右にあるキャビネットの上のアートは望月菊磨氏の《メタルドローイング》(みぞえ画廊)。
右端の棚に複数置いた小物は、お気に入りの「アレキサンダー・ラモント」の作品。コマタさんが展開する空間のイメージづくりに、アートは欠かせない重要な要素です。
テーブル上の高さを抑え和の世界を味わう
和のしつらいでのおもてなしは、立礼(りゅうれい)式の抹茶と季節の生菓子。
ローテーブルには木工作家・富井貴志氏の白漆皿、岡 晋吾氏のお抹茶ボウルが並びます。
テーブル中央には、盆栽作家・小林健二氏が作製した、苔と石のみで作られた、高さを抑えた盆景を大胆に配置。
可変空間の中に趣味の器をコーディネート
「洋の食器は同じもので揃えるのがスタンダードですが、和の食器は多種多様でのおもてなしも可能です」とコマタさん。
その言葉どおり、趣味で少しずつ集めた作家ものの皿と茶器が、統一感ある和の世界を確立。
東の洋間と区切る引き戸は表面のパネルに和紙を張ったもの。趣向に合わせてつけ替えられる、可変的なデザインはさすが。