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パリで認められたニットクリエイター・原田江津子さんの緻密な美の世界

2020.02.26

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身につけていて心地いいことは大前提


「エデン」のように、「TAMBOUR PARIS」のアクセサリーは、どれも軽やかで身につけていて“心地が良い”ものばかり。

初めての来店時、私が心惹かれた「ペタル」や「フォイユ ドール」もつけていることを意識させないエアリーなデザインです。

「こちらはパリのセレクトショップ『メルシー』にブティック10周年を記念した作品を作ってほしいと依頼され、誕生したもの。私が作るアクセサリーは、どれも軽くてストレスレスであることが前提です。身につけていて疲れてしまうなんて、おしゃれの楽しみもなくなってしまいますから」




春らしいカラーが心をハッピーにする「ペタル」。手染めで染色されたシルク生地とカギ編みのコンビネーション。ピアス88€、ペンダント135€



糸のように細い金属をカギ編みで編み上げた「フォイユ ドール」のネックレス。450€

ヤクの素材に魅せられてモンゴルへ


そんな原田さんが今、「夢中になっている」と語るのが、モンゴルのヤク(ウシ科の動物)の毛。

「8年間クリエーションに取り入れてきたヤクですが、使えば使うほどその魅力の虜に」。

実際にどんなところで生産されているのか、もっとヤクのことが知りたいと、昨年ついにモンゴルに渡りました。そこで遊牧民たちと共に生活しながら、3週間ほど滞在。自ら毛の採取などを体験するなど、ヤクの魅力をより深く知ることができたといいます。

「遊牧民の彼らは自然の番人。ヤクの毛は、大人1頭からわずか300gしか、採取できません。この貴重な素材を守り、大切に使っていきたいという使命感をより強く感じました」と原田さん。



2019年6月初旬、モンゴルへ。5家族の遊牧民と共に3週間過ごしました。自身でもヤクの毛の採取を体験。冬はマイナス40度になることもあるという標高2500〜3000mに生息するヤク。春になるとその内側の毛が抜けるため、その毛をブラッシングしながら丁寧に採取。こちらはまだ幼い仔ヤク。



8年間クリエーションに取り入れてきたヤクの毛糸。



ヤクの毛を取り入れたアクセサリーは、モードでありながら温かみのある作品。
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