復興への祈りを込めて。東北の桜街道を行く 第2回 2011年3月11日の被災以来、厳しい現実と希望の光が交錯する日々の中で、桜はその土地で花を咲かせ、人々を励ましてきました。それから9年、復興の道を歩み続ける東北地方へエールを込めて、美しい桜を巡る旅へ出かけてみませんか。
前回の記事はこちら>> ※以下の記事は、『家庭画報』2020年4月号取材当時の情報です。開催状況は変更となっている場合もありますので、最新情報は公式ホームページ等でお確かめください。開花時期や桜祭りの日程は例年の目安です。 【宮城】白石川堤 一目千本桜(大河原町)
蔵王連峰を望む、8kmの桜の道
8kmに及ぶ、白石川沿いの桜並木。ソメイヨシノ、シロヤマザクラ、ヤエザクラ、センダイヨシノなど約1200本が咲く。●白石川堤一目千本桜宮城県紫田郡大河原町大谷
(問)大河原町観光物産協会
TEL:︎0224(53)2141
見頃/4月上旬〜中旬(例年)
※4月1日~17日に予定されていた「おおがわら桜まつり」は、新型コロナウイルスの影響を受けて中止となりました。
【宮城】船岡城址公園(柴田町)
スロープカーで山頂へ、町並みと千本桜を楽しむ
スロープカー(往復500円)で桜のトンネルを登り山頂へ。片道およそ3分40秒。高さ24mの平和観音像が、山頂の本丸跡に建っており、訪れる人々を迎えてくれる。名勝・松島の「西行戻しの松公園」や、国指定天然記念物の鹽竈神社の「鹽竈桜」など、歴史と個性を持つ桜の名所が多数ある宮城県。
その中でもスケールの大きな絶景を望めるのが、「白石川堤一目(しろいしかわづつみひとめ)千本桜」と、そこから程近い「船岡城址公園」です。
船岡城址公園の入り口近くで見つけた一本桜。散歩しながら、ガイドブックには載っていない美しい桜を見つけるのも旅の一興だ。白石川沿いの桜並木は、上流の金ヶ瀬地区から、柴田町船岡地区までの約8kmを誇り、1200本の桜と、天気がよい日は雪を冠した蔵王連峰の美景が楽しめます。
約400年前に柴田家が築き、明治維新まで居住した館跡である「船岡城址公園」は、山頂へスロープカーで登り、ソメイヨシノの千本桜を堪能できます。
2015年3月には「しばた千桜橋」と名づけられた歩道橋が開通し、白石川沿いから徒歩で移動できるようになりました。
山頂から、ピンクの花に囲まれるかのような町並みを一望。桜の開花時期に開催される桜まつりでは、ライトアップや写真コンテストなどのイベントも予定されている。●船岡城址公園宮城県柴田郡柴田町大字船岡字館山内
(問)柴田町商工観光課
TEL:0224(55)2123
見頃/4月上旬~中旬(例年)
※4月3日~19日に予定されていた「しばた桜まつり」は、新型コロナウイルスの影響を受けて中止となりました。