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東京2020パラリンピックのメダルを手がけた、デザイナー松本早紀子さんにインタビュー

2020.06.17

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パラスポーツの面白さに開眼!


松岡さん

「パラリンピックは本当に面白くて、僕も観る度に元気をもらっています。東京2020大会では一人でも多くの人に観てほしいですね」と松岡さん。松岡さん・スーツ、シャツ、ネクタイ/紳士服コナカ

松岡 早紀子さんはパラスポーツを観たことはありますか?


松本 メダルのデザインを機に観るようになりました。といっても、まだ、テレビで少し観戦したくらいなのですが、オリンピックにはない醍醐味があることがよくわかりました。

松岡 そうですか! 具体的にはどういうところでしょう?

松本 視覚障がいのかたのマラソンは伴走者とペアを組んで走るとか、柔道は組み合った状態から始まるとか。独自のルールがあることで、パラスポーツならではの面白さが生まれていると感じました。

あと、いろいろな障がいのかたが一緒に戦えるようにルールが工夫されているのも素晴らしいと思いますし、実際に試合を観戦すると、本当に夢中になります。純粋にスポーツとして素晴らしいですし、アスリートのみなさんの熱量もすごくて、観ているこっちも熱くなります。

大会としては、オリンピックとパラリンピックに分けられていますが、スポーツを楽しむという観点から見たら、どちらも心から楽しめるものだと思います。

「選手が競技人生を懸けるメダル。受け取ったときに心から嬉しいと感じてもらえるものを」──松本さん


松岡 最後に改めてお尋ねします。パラリンピックのメダルをデザインされたことについて、今どんなふうに思われていますか?

松本 貴重な機会を与えていただいて本当にありがたく思っています。メダルは選手のみなさんが競技人生を懸けて努力してきた証ともいえるものですよね。

受け取ったときに心から嬉しいと感じてもらえるものをと考えてデザインしました。実はパラリンピックの柔道と自転車競技のロードレースの決勝のチケットが当たったので、今からとても楽しみです。

松岡 ご自分が想いを込めてデザインされたメダルが授与される瞬間を、しっかり見届けてきてください!

修造エール

今回パラリンピックのメダルをデザインしたことで、早紀子さんは大きな自信を得たと思います。デザイナーとしての要ができたのでは?と尋ねると、「受け取った人の立場に立つということを、もっと大切にしていきたいと思います」という答えが返ってきました。

「アーティストは自分の中に確固たるものを持っていて、それをみんなが好んで求める存在だと思うのですが、デザイナーは相手がもらって嬉しいもの、使って心地いいものを、贈りものを作るような気持ちでデザインする人なのかなと思うんです。今回のメダルは特別なものでしたが、普段の仕事も相手に喜んでもらえるものをと考える点では同じ。そこがデザイナーとしての要かなと思います」。

その要を大切に益々のご活躍を!

修造エール
「修造画報」心のコラム一覧

第1回「オリンピックを“自分ピック”に!」

第2回「2020年、日本のスポーツ文化は変わります!」

第3回「選手を知れば知るほど、応援は楽しくなる!」

第4回「開会式は日本が総力を結集してつくる壮大な舞台。必見です!」

第5回「大会の成功はボランティアの笑顔にかかっています!」

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第13回「一体感がいい!新しい国立競技場に立って感じたこと」

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東京2020への道 届け!熱い思い一覧

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聖火リレーの“温かさ”が多くの人の記憶に残ってほしい/デザイナー 吉岡徳仁さん

東京2020を宇宙から応援するために 日本の超小型衛星を空へ!/東京大学航空宇宙工学専攻教授・工学博士 中須賀 真一さん

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松岡 修造 SHUZO MATSUOKA
1967年東京都生まれ。86年にプロテニス選手に。95年ウィンブルドンでベスト8入りを果たすなど世界で活躍。現在は日本テニス協会理事兼強化本部副本部長として、ジュニア選手の育成とテニス界の発展に尽力する一方、テレビ朝日『報道ステーション』、同『TOKYO応援宣言』、フジテレビ『くいしん坊!万才』などに出演中。近著に日めくり『まいにち、新・修造!』。東京2020オリンピック日本代表選手団公式応援団長としても活動中。公式サイト>>
撮影/鍋島徳恭 スタイリング/中原正登〈FOURTEEN〉(松岡さん) ヘア&メイク/大和田一美〈APREA〉(松岡さん) 取材・文/清水千佳子 撮影協力/博報堂プロダクツ
『家庭画報』2020年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
この記事は、東京2020オリンピック・パラリンピック開催延期が決定する前に取材したものです。
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