ハイクレア城に暮らす ドラマ『ダウントン・アビー』で一躍脚光を浴びた英国ハイクレア城。その城に今も住む第8代カナーヴォン伯爵家の人びとのライフスタイルを、英国フリーライター山形優子フットマンが取材。貴族の暮らしに息づく英国文化をご紹介します。水曜更新。
(今までの連載はこちら) Vol.4 伯爵夫人の華麗なるロイヤル・アスコット(前編)
爽やかな風が吹き、夏の日差しが燦々と輝く季節になると、競馬のロイヤル・アスコット、競艇のロイヤル・ヘンリー・レガッタ、そして全英オープン・ウィンブルドン・テニスと、英国の貴族たちは、お国自慢の伝統スポーツに絡む社交イベントで大忙し。
カナーヴォン伯爵夫妻は、とりわけ1711年からの歴史と伝統を持つロイヤル・アスコット競馬を毎年、楽しみます。
毎年、ウィンザー城より馬車でアスコット競馬にお越しになるエリザベス女王。今年は鮮やかなピンクのお帽子姿で、国歌演奏や人々の歓声に迎えられて。隣に座るシルクハットの紳士は、女王の競走馬を管理する8代目カナーヴォン伯爵の義理の弟ジョン・ウォーレン氏。(筆者撮影)今回は、2回にわたってロイヤル・アスコットについてお届けします。後半では、ハイクレア城での伯爵夫人にスペシャルインタビュー。この連載のためだけに公開してくださったロイヤル・アスコットの衣装も紹介しますのでお楽しみに。