素晴らしいハイトーンヴォイスの持ち主。積水ハウスの英語版CM曲を歌っているのも中川さんだ。1960年代に活躍した米国のバンド、ザ・ フォー・シーズンズの軌跡を、「君の瞳に恋してる」「シェリー」といった30曲ものヒットチューンとともに描き出す『ジャージー・ボーイズ』。クリント・イーストウッド監督によって映画化もされた傑作ミュージカルの日本キャスト版が、2年ぶりに再演されます。初演に続いてザ・フォー・シーズンズのリードヴォーカル、フランキー・ヴァリを演じるのは、日本ミュージカル界が誇る歌声の持ち主、中川晃教さん。さらに磨きのかかった歌声と演技に乞うご期待!
――2016年の『ジャージー・ボーイズ』初演で、読売演劇大賞 最優秀男優賞と菊田一夫演劇賞を受賞した中川さん。フランキー・ヴァリは、まさにハマり役でした。
「人との出会いや、自分にない声を見つけることができた点も含めて、運命を感じさせてもらった作品でした。実は僕のフランキーへの挑戦は、これまで色々な企画をやらせていただいてきたシアタークリエさんに、“中川に『ジャージー・ボーイズ』をぜひ”と言っていただいたことから始まっているんです。どんな作品かわからないけれども、そう言ってくださるのならやってみたいなと。ただ蓋を開けたら、やっぱり一筋縄ではいかなくて。求められている声を出せるかどうかで、スタートラインに立てるかどうかも決まる。そういう点では、これまでに出合ったどの作品とも違っていました」