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不器用に互いを思い合う家族の姿。胸に迫る、著者・村井理子さん自身の物語『家族』

2022.05.12

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〔今月の本/来し方を思う〕

『家族』


『家族』

装丁/名久井直子

村井理子 著/亜紀書房


『エデュケーション』(早川書房)、『メイドの手帖』(双葉社)などの翻訳家として活躍し、愛犬の黒ラブラドール「ハリー」くんとの暮らしを描いた連作エッセイなどでも人気の著者による、自身の家族の物語。

港町でジャズ喫茶を営む両親のもとに生まれ、やんちゃな兄と4人で暮らした子ども時代から物語は始まる。

よりよい人生を欲し、仲睦まじい家族を望みながらも、思うようにならず、つまずいたりすれ違ったりしながらも不器用に互いを思い合う家族の姿。淡々とした描写が、いっそう胸に迫る。

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『家庭画報』2022年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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