3代皆、同じ朝食で健やかに
祖母・右手キヌコさん、母・岡田安子さん、娘・坂口佳子さん
家族の系譜●1946年から歴史が始まった「宗家 源 吉兆庵」。創業者の寅太郎氏を父に持つ憲明氏が代表取締役、娘の坂口佳子さんは東京事務所で広報宣伝部・マーケティング部の執行役員部長を務めています。祖母、母、娘と3代に受け継がれる“美の秘密”を聞かせていただきました。毎日の食と運動が健やかな美を作る
自然の恵みである四季折々の“果実”をまるごと生かした和菓子が愛されている「宗家 源吉兆庵」。
代表取締役・岡田憲明氏夫人の安子(やすこ)さん、東京事務所で広報宣伝部・マーケティング部の執行役員部長を務めている娘の坂口佳子(けいこ)さん、安子さんのお母さま・佳子さんのお祖母さまである右手(うて)キヌコさん。
ご家族の3世代にわたる女性が皆さんすこぶるお元気で、その“美”の秘密が20年以上食べ続けている朝食にあるらしいとお聞きし、岡山にある安子さんのご自宅にお伺いしました。
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宗家 源 吉兆庵の季節の和菓子と、家庭画報ゆかりの方々が綴る和菓子のエッセイを毎月お届けする連載「和菓子とわたし」も好評連載中>>「住むところは変わっても、家族皆がずっと同じ朝食です」
── 娘・佳子さん
現在94歳のキヌコさん曰く、「主人が糖尿病だったこともあり、40歳を過ぎて栄養士の資格を取りました。栄養のバランスがとれた食事と旬のものをいただくという当たり前のことを大切に過ごしてきたら、皆元気で今に至っているんですよ」。
「毎日の食と運動が体の中から外から健やかな美を作る」というキヌコさんのお考えが安子さん、佳子さんにも浸透。野菜がたっぷりとれるスムージー、胃腸への負担が少ない卵がゆ、腸内環境を整えるヨーグルトという三種の神器ならぬ三種の朝食セットがいつの間にか定着し、ご家族皆さんで20年以上毎朝食べ続けているそうです。
心身の“美”[食事編]
美を作り出し、維持するには毎日の食事が何よりも大切
甘酒とりんごを必ず入れるのが岡田家流。ほぼ毎日作る、ケール(または小松菜)、ゴーヤー、にんじん、レモンも加えたグリーンスムージー(右)。レッドスムージー(左)には完熟トマト、しそ、レモンを。結婚して独立した佳子さんもご主人と一緒に毎朝飲んでいます。
安子さんお手製の卵がゆ。疲れた胃腸にも優しい味。
キヌコさん作のぬか漬け、卵焼き、いりこだしが利いたわかめのお味噌汁。孫やひ孫たちも大好きな味。