『家庭画報』の人気美容連載「ラグジュアリーの真実」では、毎月ビューティーアンバサダーが、話題の美容新商品をお試し。それぞれの視点から語られるレビューや、美しく輝き続けるための美容秘話は必読。今月のビューティアンバサダーは、洋画家の城戸真亜子さんです。
城戸さんが試した話題の美容新商品
ゲラン オーキデ アンペリアル ザ オイル
商品詳細は次ページ「錬金術のような工程でつくられるオイル美容液。肌がすべすべになり、ハリも出て、手触りが劇的に変わりました」―城戸真亜子さん
数年前のオイル美容ブーム以来、私もオイルはよく使っています。昔のものとは違って、ベタつきや重さがなく、使いやすいですね。あちこちのブランドからオイル製品が出ているなか、今回、満を持して発売されたこの「ザ オイル」は、その端的な名前にゲランのプライドを感じます。
使い始めて1か月、肌のきめが揃って驚くほどすべすべに。20代の頃の肌を思い出させてくれる劇的な変化は、さすがゲランの「オーキデ アンペリアル」シリーズ。感服しています。
使い心地はとてもさらっとしていて、肌にのせた途端、すっと入っていきます。目的の場所までスピーディに届きそうな浸透感が心地いい。減ってしまう脂質を補い、細胞レベルで肌を強くして、甦らせてくれそうです。
配合されているオイルは世界五大陸から集められた20種類の植物オイルとのこと。ダイナミックですよね。研究力の高さや優れたネットワークがあってこそでしょう。
気候が異なるさまざまな地域から集められた植物は、寒さに強いものもあれば、日照りに強いものもあって、それらが結集しているわけですから、肌のいろいろな悩みに働いてくれますね。
そして、これほど多種類のオイルをブレンドしていながら、このさらさらと軽やかなテクスチャーを実現していることにも驚きです。配合する量や順番、速度やタイミングなど、錬金術のように精密にブレンドされているという説明に深く納得しました。
機会があってルノワールの作品をあらためて鑑賞したのですが、特に1875年から1876年に描かれた少女の絵は輝くような美しさに満ちているんです。
絵の具を幾度も重ねることで生まれる、ガラスの膜のような質感が特徴的。それは絵の具を結合させるのに使うオイルの質や量、混ぜ方など、ルノワールが培ってきた絶妙なテクニックやインスピレーションからくるものです。
美しい一瞬を永遠にとどめる絵と、肌に刻まれる時を止めるようなスキンケア。そこに共通する美への願いとオイルの力に思いを巡らせました。