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新春、エレガントなアザレアに出会う。生産量日本一の県で、アザレア展が開催中

2018.01.10

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旬を愛でる花旅・庭めぐり(17)
日本屈指のアザレアコレクション 〜新潟・新潟県立植物園


ガーデニングエディターの高梨さゆみです。毎週更新の花と庭を愛でる旅情報、新年を迎えて初めての更新です。明るい一年になることを願って、今回は華やかな花色のアザレアをご紹介します。

アザレア


 日本一のアザレアコレクションを誇る新潟県立植物園で2月18日まで開催される「アザレア展」。華やかな花色に溢れる会場にいると幸せな気持ちに……。

【連載】旬を愛でる花旅 ・庭めぐり 12月-1月の花の名所
[第14回] 一見の価値アリ。今年絶対に見たいクリスマスツリーは?
[第15回]真冬に咲くクレマチスをご存じですか?
[第16回] 太平洋に浮かんでいるよう。不思議なチューリップの景色を見に初花詣でへ
→花の名所をもっと見る

いかにも洋風の華やかな姿。でもどこか親しみを感じるのはなぜ?


冬の間は室内でも楽しめる鉢花が人気です。なかでも華やかな花色のバリエーションが豊富なのがアザレア。アザレアはツツジ科の常緑性低木で、屋外で自然に開花するのは4月下旬から5月中旬ですが、早い時期から低温にあてて温室で促成栽培されたものが鉢花として秋から出回ります。

19世紀の初頭にイギリスなどヨーロッパのプラントハンターがアジアに派遣され、多くの植物を持ち帰ったことはよく知られていますが、日本や中国などに自生していたヤマツツジの仲間、また、それらを日本で改良した園芸品種も彼らによってヨーロッパに渡りました。そして、ベルギーを中心にそれらを親として交配、改良されたアザレアが人気を博しました。

西洋ツツジと呼ばれるのもそのためです。花が大きく華やかで、八重咲き品種はバラのようにも見えるアザレア。でも、不思議にちょっとした親しみを感じるのは、日本人にはなじみの深いツツジの面影がどこかに残されているからかもしれません。たとえば花びらの透明感だったり、密に茂る葉の質感だったり……。

アザレアは明治時代に日本に導入されましたが、その当時から現在に至るまで、生産量日本一を誇っているのが新潟県で、そのシェアは90%にも及んでいます。そんなアザレアを収集しているのが新潟県立植物園です。その数は300品種以上、約1000株! ちょうど1月4日から「アザレア展」が始まっているので、新春の花旅に出かけてみてはいかがでしょう。
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