「マドモアゼル・シャネルのスピリットを再発見したかった」と語るパトリス・ルゲロー氏は、このコレクション制作に際して、シャネル専属の調香師とともに香水の聖地ともいえる南仏グラースを訪れました。
そこに咲き誇るジャスミンやバラなど香水の原料になる花々から大いに力を得て、「表面的なことにとどまらず、どのように物語を伝えるか」を模索。
そうして5つのテーマを掲げました。「ボトルストッパー」「ボトル」「ナンバー『5』」「花」「残り香」。可視的なアイコンから不可視的な香りそのものまでを網羅したこれらのテーマをもとに、100年の名香は、触れることができる永遠の美、ハイジュエリーへと昇華したのです。
「フォトギャラリー」から詳細をご覧ください。 撮影/武田正彦 取材・文/鈴木春恵
『家庭画報』2022年1月号掲載。
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