体を動かせば気分もリフレッシュ
「スポーツとは動くこと。コロナ禍で考え方が変わりました」── 松岡さん
松岡 僕はこのコロナ禍でスポーツの捉え方がちょっと変わったんです。家で体を動かすのも、散歩をするのも、動くことは全部スポーツなんだなと。同時に、動くことの大切さを再認識させられました。
室伏 それは我々が推進している「スポーツ・イン・ライフ」というプロジェクトに通じますね。日常生活で体を動かすこともスポーツと捉えていて、通勤や買い物の際に少し速足で歩く、なるべく階段を使うといったことを提唱しています。それだけで運動になりますし、気分転換やストレス発散にもなります。最大の課題は、スポーツが心身にいいとわかっていても、していない人たちに、どうしたら楽しんで行ってもらえるか、ということです。コロナ禍で以前よりみなさんが体を動かすことの大事さを感じている今はある意味、我々にとってチャンスだと思っています。
松岡 確かにそうですね!それにしても、室伏さん、本当に楽しそうに話されますね。
室伏 あはは、松岡さんがお相手だからですよ。私は、長官としての自分の使命はスポーツ庁の取り組みを広く知ってもらい、みなさんに恩恵を感じてもらえるようにすることだと考えています。ぜひ、スポーツ庁を応援してください。
松岡 もちろんです!益々のご活躍を祈っています。
室伏広治さんより~
対談を終えて
長官室に飾られていたハンマーは室伏さんが国際大会で実際に使用したもの。後ろは東京2020オリンピックの公式マスコット、ミライトワ。松岡さんは、スポーツ界の先輩で、みなさんにスポーツの魅力をわかりやすく発信してくださるプロだなと、最高のスポーツ界の応援団だと、改めて感じました。
これからも一緒にスポーツ界、そしてスポーツを通じて日本を元気に、社会に貢献できるように頑張っていきたいと思います。
撮影/鍋島徳恭 スタイリング/中原正登〈FOURTEEN〉(松岡さん) ヘア&メイク/大和田一美、井草真理子〈APREA〉(松岡さん) 取材・文/清水千佳子 撮影協力/スポーツ庁
『家庭画報』2021年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。