【美的ガーデニング術】支柱には庭の小枝を活用しラスティックに
上の写真を見ると、一見、大きく育った花たちが支柱もないのに倒れもせず、しゃんと立っているようですが、その秘密は支柱の素材にあります。十勝千年の森では支柱はすべて、樹木の剪定の際に出る枝を使っているのです。
しかも、できるだけ小枝がよく分岐したものを選び、そのまま使うのがポイント。そうすれば残した脇枝がツルが絡むワイヤーの代わりになったり、倒れかかった枝を支えたりする役目を果たしてくれます。
欧米では豆の支柱に用いられることが多いため、「ピースティック」と呼ばれています。枝の支柱は自然素材だけに、主張しすぎず、植物となじみやすいのが魅力。
すぐにも真似したくなるアイディアです。今までは毎年、剪定の際、処分に困っていた枝が宝の山に変わるかもしれません。
1.自然素材ならではの一体感を楽しむ自然素材の支柱だから、植物と一体感があるのがうれしい点。伸びた植物が小枝に絡んで、予想外のおもしろいコンビネーションが生まれることもあって、楽しい。
2.枝の支柱はあえて脇枝を残す枝の支柱はなるべく分岐した小枝が多いものを選び、あえて脇枝を残すのがミソ。脇枝がたくさんあるほど、ネットのように面状に広がり、より植物をサポートしやすくなる。
3.茎が太くなるものは中心の枝がしっかりしたものを選ぶコスモスなど、茎が太くなるものは重みがかかるので、中心の枝がしっかりしたものを選ぶ。紐もできれば麻紐を選び、8の字に緩く結んでおくと、生長後も茎を傷つけない。