冬の街を抜け出し、暖かなリゾートでヴァカンスを楽しむ人たちのために誕生したクルーズコレクション。冬の初めに登場するコレクションは、季節を先取りする楽しみがあると同時に、肩の力を抜いてお洒落をする喜びを教えてくれます。そんな軽やかなエレガンスに満ちたトップメゾンの最新作を女優・草刈民代さんが華麗に着こなします。
「旅先でいつもと違う自分を演出する、お洒落の楽しみを味わえる服」─草刈民代
「私の場合、海外へは仕事で赴くことが多く、“非日常を楽しむヴァカンス”に憧れはあるものの、ちょっと縁遠くなっています。でも仕事であっても、プライベートであっても、旅先での装いで大切にしているのは、TPOに合っていること、そして体をきれいに見せてくれること。特に仕事での旅では自分のためのお洒落ではなく、“見られること”を第一に意識しなくてはなりませんから」と語る草刈さん。
今回はリゾートの開放的な空気を感じさせるクルーズコレクションを、凜としなやかに着こなしてくださいました。華やかな花柄や潔さを感じさせる白の装い、そしてリゾートにふさわしい気負いのないドレスアップ……。そのなかで“いつもの自分と違う一面”に出会ったといいます。
「実は普段の私はベーシックカラーのシンプルな服がほとんど。飽きがこないということがその理由です。しかし、今日着させていただいた服には、いつもの私なら手に取らないようなものがありました。だからこそ気づかなかった自分の一面に出会えてとても新鮮。
花柄を着ると女性らしい気分が盛り上がるし、シャツで装う肩の力の抜けたドレスアップというのも今の私の気分にフィットしている気がします。服というのは本当にその人の気持ちを変えてしまう力があるのだな、と肌で感じられた経験でした。
特にリゾートでこのようなトップメゾンの服を身にまとうのは、その場にふさわしい、またはいつもとは違う“自分を演出”するためなのではないでしょうか。それは見られることを前提として服を選ぶ女優の仕事とも共通している気がします。女性はいつだって服でなりたい自分に近づける、そんな喜びをくれるのがお洒落の一番の魅力ですからね」。