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ウィーン・フィルの「ニューイヤーコンサート」が世界的イベントになった理由

2021.12.20

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ウィーンの人々にとってワルツは昔も今も自国のアイデンティティ。それを強く自覚しているからこそ世界中の人々を惹きつけているのでしょう。

もちろん皆ワルツを踊れます。高校では週1回ワルツの授業がありますし、1月下旬~2月には街中で民族衣装を着てワルツが踊られます。なかでも格式高いオペラ座で開催されるオーパンバルは、地元ではニューイヤーコンサートより人気です。

私も学生時代に街中のワルツ大会に演奏者として参加しましたが、一緒に弾いていた先輩から、譜読みはすべて合っているのに「全部違う」といわれ(笑)、翌日ダンス教室に連れていかれました。なるほど、彼らの体にしみついているリズム、しぐさ、感覚は全く違っていた。そして楽譜に書かれていない部分こそが、いちばん大事な“匂い”を作っていることを知りました。


陽気さの中に一瞬の哀しみがあるシュトラウスのワルツ。すべての感情を抱きつつ弾いているうちに幸せに導かれる言霊ならぬ“曲魂”があるんです。
撮影/本誌・伏見早織 ウィーン取材コーディネート・取材・文/菅野恵理子 編集協力/三宅 暁(編輯舎)
『家庭画報』2022年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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