宇治の市街地「宇治橋商店街」から一筋入ったところ。JR・京阪電鉄宇治駅から徒歩圏内。選りすぐりのフレーバーティーを町家で
「宇治紅茶館 ICHIMATSU COOKIE」
3軒目は、お茶の町・宇治の観光エリアにお目見えしたティーハウス「宇治紅茶館 ICHIMATSU COOKIE」です。古い町家をリノベーションした建物で、明るくナチュラルな空間の中、「ムレスナティー」が楽しめます。
「ムレスナティー」とはスリランカのムレスナ社の茶葉100%の紅茶で、日本人向きにブレンドされたもの。壁面には70数種類のフレーバーティーが置かれ、店のオリジナルフレーバーティーも販売されています。
ホットストレートティーはポットでサービス。フルーティーなフレーバー、クリーミなフレーバーまたはブラックティーの3パターンから選べ、1ポット1000円。黒い梁と白い壁の空間にオリジナルの真っ赤な紅茶缶が並ぶ店内。ICHIMATSU COOKIEにちなみ市松に作庭された坪庭を望むコーナーも。香りと甘みが際立つ逸品ホットケーキ
芳醇な紅茶と是非合わせたいのが“究極”の名がつくホットケーキ。特注の銅版グリドルと銅製セルクルを使って15分かけて焼いた生地は約3㎝の厚みがあり、いただくとふわふわ。添えられるジャムとアールグレイ風味のソースで甘みと香りが一気に増します。
販売スペースでは紅茶のほか京都・東山にある人気レストラン「よねむら」メイドの「ICHIMATSU COOKIE」 も扱っています。2階のイベントスペースでは紅茶に関するワークショップも企画中で、さまざまな体験と情報を発信する予定とのこと。
3㎝厚さの銅板でセルクルと蓋を使って蒸し焼きにした「究極のホットケーキ」はふわふわ1500円。目の前でかけられるアールグレイ風味のティーソースはお店で購入可能。紅茶や抹茶、ほうじ茶、煎茶など、さまざまな味のクッキーを詰め合わせたオリジナルの「ICHIMATSU COOKIE」はレストランよねむらによるもの。4色のパッケージの中から選べ、予約や取り寄せも可能。3600円(数量限定)。宇治紅茶館 ICHIMATSU COOKIE
京都府宇治市宇治妙楽46-2
電話 0774(25)3711
営業時間 11時~18時
月曜休
www.uji-kochakan.com※表示価格は税抜きです。いかがでしたか?三者三様のカフェですが、オーナーの思いやカルチャーを感じさせるのは、いち早く喫茶文化が花開いた京都ならでは。スタンダードを伝えながら、オリジナルも。新たなお茶の楽しみ方も教えてくれる3軒です。
下のフォトギャラリーでそれぞれのお店の様子をもっとご覧いただけます。左にスワイプしてご覧ください。
西村晶子/Shoko Nishimura
関西在住ライター&コーディネーター
京都の老舗から新店まで、食を取り巻く文化などを独自の目線で取材。20数年、『家庭画報』の京都企画を担当し、さまざまな記事を執筆。