2016年『家庭画報』1月号で羽織袴姿の撮影も担当してくれた、世界文化社写真部の坂本カメラマン。トロントでの話も交わしながら、撮影は和やかに進みました。こぼれ話 その4
最近、お気に入りの音楽は
イヤホーンをして歌を聴きながらストレッチしている姿が有名な羽生選手。音楽サイトから好みの曲を探すのが気分転換のひとつというのは以前、取材したときに伺ったことがありました。
そこで、「最近、お気に入りの歌手やグループは見つかりましたか?」とお聞きしたところ、「最近、時々聴いているのは“Mrs.GREEN APPLE”。YouTubeからの“あなたへのおすすめ”で聴いてみたら、好みだったんですよ。はい、日本のグループです。僕、基本、J-POPしか聴かないので」。オリンピックの試合前は何を聴いているのでしょうね。
アスリートとしての決意を秘めた強い眼差し。世界中が氷上での羽生選手を待ちわびていました。4回転ジャンプを次々と決めていた13日の公式練習。本番でのスケーティングが楽しみです!フィギュアスケート界に君臨する存在としてのカリスマあふれる言動ももちろん羽生選手の一面ですが、ご家族と一緒のひとときに見せる23歳の素顔もまた、真実です。
いろいろな重荷を背負いながら真摯にフィギュアスケートに向き合う羽生選手を、
『家庭画報』は2011年から見守ってきました。「自分に嘘をつかないなら、連覇したい」。怪我をして以降、思うような練習ができず、試合にも出られず、もどかしい気持ちにのみ込まれそうになりつつも、連覇への強い思いを支えに歯を食いしばって耐えてきたはず。
そして、ようやく辿り着けた2度目のオリンピックの舞台。2012年の4月末にカナダへと渡り、すべての時間をフィギュアスケートに注いできたその思い、そして皆さんからの声援を力に変えて、江陵アイスアリーナのリンクで羽生選手が思い描く演技ができるように祈っています。
小松庸子/Yoko Komatsu
フリー編集者・ライター
世界文化社在籍時は「家庭画報」読み物&特別テーマ班副編集長としてフィギュアスケート特集などを担当。フリー転身後もフィギュアスケートや将棋、俳優、体操などのジャンルで、人物アプローチの特集を企画、取材している。