女性の心の不安定は「瘀血(おけつ)」。足を温めれば頭の血が下がる
女性の精神的不調の多くは生理周期と関連しており、そのベースにあるのが瘀血(血の滞り)です。特に更年期の「冷えのぼせ」は足が冷えて頭に血が上り、理性のコントロールがつかなくなった状態で、イライラして周囲にあたったり、落ち込んだりを繰り返すなど情緒が不安定になりがちです。
そのようなときは、実際に頭が熱を持っています。頭皮を触って熱いと感じたら、足を温めて頭を冷やし、血を下にさげて血のバランスを取ることを心がけましょう。また体温が低いと免疫力も低下し、冬は病気にかかりやすく持病が悪化しやすい時期だといえます。36度台の体温を維持するよう、体を内外から温めることが養生の基本となります。
撮影/本誌・武蔵俊介 イラスト/浜野 史 取材・文/浅原須美
『家庭画報』2022年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。