ボタニカルハンガーは、窓辺のような省スペースに花を飾りたい時にも重宝。傍らにはランと好相性のアジアンテイストの籠をデコレーション。「バネパ」ではさまざまな根付きのランを扱っており、発送してもらえる。今回取り寄せたのは、根付きのラン「バンダ」。ランは小型のもので約4000円(税・送料別)が目安。取り寄せたい場合は、まず電話で相談を。バネパ/愛知県名古屋市千種区千種1-23-3 電話052(734)3105Tips4
窓辺を小さなオーキッドガーデンに
「昔、祖父母の家にサンルームがあって、そこで祖母がランを育てていたんです。私がひときわランの花が好きなのは、そういった記憶があるからなのかもしれません。今の住まいにサンルームはありませんが、リビングの窓辺にランの花を飾り、暮らしの空間の中に生かしながら楽しんでいます」と多美保さん。
窓を額縁のように捉え、高低差をつけながら配置するのがポイントなのだそう。
名古屋のフラワーショップ「バネパ」オリジナルのボタニカルハンガーを使って、一見花が宙に浮いているかのように見える高い位置の軽やかな花あしらいは、さながら現代版“掛け花”のよう。ランの造形美がひときわ引き立っています。
キャンドルスタンドやボタニカルハンガーで高低差をつけることで、窓台の奥行き29㎝のスペースを有効に活用している。多彩な種類があるのもランの特徴。風にそよぐように咲く風蘭などは、儚げで繊細な美しさが魅力。Tips5
苔玉のランで咲かせる楽しみも味わう
窓辺のオーキッドガーデンの“低位置”を担っているのが、窓台の上に置かれた流木のキャンドルスタンドに飾った小ぶりなランの花。
「今、注目されている流木のナチュラルな素材感とランの花はよく似合います。安定させるためにモスを敷き、1輪ずつが苔玉になっている2種類のランをあたかも自然に生えているように置きました。まだ蕾の状態のものは、3週間後くらいに開花予定。今から楽しみです」。
だんだんと蕾が膨らみ、花を咲かせるまで見守ることができるのも、苔玉ランの魅力。自分の手で花を咲かせるワクワク感と喜びも味わえます。
横瀬多美保/Tamiho Yokose
インテリアスタイリスト
東京都生まれ。テーブルコーディネーター、インテリアスタイリスト。テーブルコーディネーターの故クニエダヤスエ氏に師事。女性誌や料理本、百貨店のディスプレイなどのスタイリングに携わる。新旧、和洋を自在に織り交ぜた、モダンでエレガントなコーディネートに定評がある。『家庭画報』とのおつきあいは30年近く。流行や時代の変化をしなやかに受け止めながら、幸福感漂う美しい暮らしを提案し続けている。
『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』 2019年10月2日発売!
『家庭画報』をはじめとする女性誌で活躍する、インテリアスタイリスト・横瀬多美保さん。ご自身の1LDKでの暮らしを1年間にわたり追った『家庭画報.com』の人気連載が、ついに一冊の本になりました。コーディネートの組み立て方、“自分らしい”空間の作り方も初公開! 今すぐ活用できる暮らしのtipsが満載です。