ロングTシャツ/ミズノ囚われと執着をはずして自分の源を輝かせる
相川 まずお伝えしたいのが、人はみな、自分の源にある魂に生かされていて、そこから光のエネルギーと親愛と神の知恵が現れるということです。そして、人生の目的は、自分の源につながり、信じて、源の魂、つまり本当の自分になるということ。そのためには、囚われや執着をはずして、心を整える必要があります。
松岡 いわれてみると、僕らは過去の出来事や人の評価、思い込みなどに囚われているかもしれません。
「自分を信じて、目の前のことに100%エネルギーを注ぎましょう」――相川さん
相川 みなさん、そうだと思います。でも、何かに囚われていると、前に向かうエネルギーが奪われてしまいます。他人に悪いレッテルを貼られて、動けなくなってしまったり。周囲の言葉に左右されないで、自分を信じて行動できるとよいですね。自分の中心にしっかり錨を下ろして。
松岡 もし僕が先生だったら、周りを見ていて、「もったいないな」とか「もっとこうすればいいのに」などと始終思ってしまいそうです。
相川 そんなことはありませんよ。私は常に無心で自分自身の今に向き合っていますし、みなさんそれぞれ一所懸命生きていますから、神様のご加護があって、いい方向に向かうといいなと願っています。それに、「こうすればいいのに」というところがあっても、人からいわれると、なかなか受け入れられないものでしょう? 自分で気づくことが大切です。
松岡 確かに、周りがいくらいっても、本人が気づいて変わろうとしなければ、変わりませんね。
相川 ですから、私はその人が自分で気づけるように、「生きることは大変だけど、自分を信じ、人間の深いところに未知のパワーがあることを信じて、目の前のことに100%エネルギーを注ぐことが大切」といったことを伝えています。親や友達からいわれると反抗してしまう人も、なぜか私の言葉は素直に受け入れられるそうです。私の波動は何かを伝えるのに向いているのかもしれません。
松岡 それは今こうして先生のお話を聞いていて、よくわかります。
相川 一人でも多くの人にメッセージを伝えたいと思い、これまでに70冊以上の本を書いてきましたが、願わくは、ヨガの修行法の一つである瞑想をしてほしいです。瞑想で心が浄化されると、自分にとって本当に必要なものがわかり、執着していたものを手放せるようになります。そして、心が満たされ、幸せになる。ちょこっとでいいから、継続できるといいですね。
松岡 僕もテニス選手だった頃からちょこっと瞑想は続けています。
相川 いいことですね。瞑想を通して自分の中にある素晴らしさに気づけば、いらないものは自然に落ちていくし、何をしたらいいかも見えてきます。でも、瞑想も間違った方法で行うとよくないので、きちんとした先生についてほしいんです。テニスも自己流でやって変な癖がついちゃうと、なかなか直らないんじゃないですか?
松岡 おっしゃるとおりです。基本を大切に、正しい方法で取り組むことが大事ですね。ところで、先生は先程、「常に無心」とおっしゃいましたが、もう少しご説明いただけますか。
相川 無心でいるとは、何も考えず、今にいるということです。過去も未来も気にせず、心を無にすると、人は時を超えて今に留まることができます。