ブルーマウンテンコーヒーの故郷。駐日ジャマイカ大使のコーヒータイム
コーヒーの最高峰といわれるブルーマウンテンは、カリブ海の島国、ジャマイカ産。そのおいしさの秘密や楽しみ方を伺いに、駐日ジャマイカ大使のショーナ - ケイ M・リチャーズさんを訪ねました。
〔コーヒーとともにジャマイカ伝統の朝食を〕大使公邸の庭で、フレンチプレスで淹れたコーヒーを味わうリチャーズ大使。ジャマイカの “国果” アキーは黄色い果肉のフルーツで、濃厚な味。塩だらと野菜と炒めた「アキーアンドソルトフィッシュ」を、揚げパン「ジョニーケーキ」とともに。心に平穏をもたらすコーヒーの香り
明るい笑顔が大輪のひまわりを思わせるリチャーズ大使は、東京に赴任して3年目。好きな日本語は「一期一会」と嬉しそうに話す大使に、故郷ジャマイカのコーヒー習慣を伺うと、「自宅で飲む際にはコンデンスミルクを入れるのが一般的です。みなさん驚かれます」という、少々意外なお返事。
「私が外でコーヒーを飲むときに好むのはカフェラテです。この15年ほどでジャマイカにもカフェが増えました」。
ご自身の一日はコーヒーとともにスタート。コロナ禍の緊迫した時期も、ブルーマウンテンの香りをかぐと、ほっと心が落ち着いたといいます。
伝統の「バンダナ」生地の民族衣装に身を包んだ大使。右上の女性の絵はジャマイカ人アーティスト、リチャード・ホールさんの作。そんな大使がひと味違った楽しみ方としてすすめるのが、コーヒーカクテル。
〔昼下がりにはコーヒーカクテル&モクテルを〕ブルーマウンテンコーヒーを使ったカクテル。右から、モクテル(ノンアルコールカクテル)「ブルーマウンテントニック」、食後酒「ジャマイカンキッス」、食前酒「メモリー」。2023年1月に行われた「ジャマイカ ブルーマウンテンコーヒーの日」(1月9日。2018年に日本記念日協会が認定)を祝うイベントではオリジナルカクテルを振舞い、大好評を博しました。
コーヒーの新たな魅力に出合えるカクテル作り、一度挑戦してはいかがでしょう。
ラム酒もジャマイカの名産品。奥はラムケーキ。大使お気に入りのコーヒーカクテル&モクテルレシピ
1.Blue Mountain Tonic(ブルーマウンテントニック)◆材料◆
冷やしたブルーマウンテンコーヒー(コーヒー粉1:湯8の割合で抽出したもの)30ml、トニックウォーター90ml、トリプルセックキュラソーシロップ小さじ2、ライムスライス1枚、丸氷1個
◆作り方◆
(1)グラスに丸氷を入れる。氷にあてないようにトニックウォーターを注ぐ。
(2)トリプルセックキュラソーシロップを注ぎ、スプーンで少しかき混ぜる。
(3)ブルーマウンテンコーヒーを注ぐ。
(4)ライムスライスを飾る。
2.Jamaican Kiss(ジャマイカンキッス)◆材料◆(1人分)
ブルーマウンテンコーヒー100ml、キングストンラム10ml、ティアマリア(コーヒーリキュール)20ml、A(シンプルシロップ2:アガベシロップ1)10ml、生クリーム30ml、マラスキーノチェリー1個
◆作り方◆
(1)ブルーマウンテンコーヒーは、粉1:湯8の割合で抽出する。温めた耐熱グラスに注ぐ。
(2)(1)のグラスに、キングストンラム、ティアマリア、Aを注ぐ。バースプーンで手早くかき混ぜ、液体をなじませる。
(3)生クリームを浮かせる。
(4)ピックに刺したマラスキーノチェリーを飾る。
カクテル3種を考案したUCCコーヒーアカデミー専任講師でハンドドリップチャンピオンの土井克朗さん。