福岡県・小倉の「中国料理 耕治」は、厳選した高級食材を使いながらも華美に飾らず、質実に重きを置いた料理で、文化人にも愛されてきた店です。
看板メニューは、先代の平野耕治さんが試行錯誤を重ねて完成させた東京風醬油ベースの「特製生ラーメン」。そして、干し貝柱がたっぷり入った「高級シューマイ」も暖簾を掲げて以来の人気商品です。
丁寧に素材の持ち味を引き出した深みと潔さを感じさせる“耕治スタイル”の味わい。そのルーツは、耕治さんの生家である東京・浅草の幻のそば店「おく山萬盛庵」に遡ります。江戸中期に創業したおく山萬盛庵は、江戸の名物店の一つとされ、数多の文人墨客が贔屓にしていました。
酒の肴やご飯のお供におすすめの「江戸 鐵火味噌」も330年以上受け継がれる秘伝の味だそう。
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この記事の掲載号
撮影/本誌・西山 航 スタイリング/梶井明美 取材・文/鈴木博美 『家庭画報』2024年1月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。