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母ちゃんの背中を見て教わったこと 塩沼亮潤大阿闍梨「くらしの塩かげん」

2024.06.09

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【連載】塩沼亮潤「くらしの塩かげん」 1300年間にわずか2人しか成し遂げた人がいない荒行「大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)」の満行者、塩沼亮潤(しおぬま・りょうじゅん)大阿闍梨(だいあじゃり)。最難関の命がけの荒行を経験し、修験道を極めた塩沼さんがいま切に感じるのは「日々の“あたりまえ”のことこそ難しい」ということ。私たちのあたりまえの暮らしにそっと光を灯す小さなヒントを、塩沼さんのことばでお届けします。毎週日曜日更新。連載記事一覧→

・大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)とは?↓


母ちゃんから教わったこと。

どんな人にでも弱みがあるし、心の痛みや苦しみがある。そんな弱みや痛みを察しなさい。これは私が私の母から言われた、今にして思えば「教え」のようなことです。


子どもの頃、親の背中を見て教わったことはたくさんあります。

たとえば、どんなに貧しくても明るく楽しく生きること。誰かにお世話になったら生涯忘れてはいけないこと。直接言葉では言われていませんが、これらは今でも私の礎になっています。

そう考えると幼少期の体験は、お寺での厳しい修行よりも影響力があるかもしれませんね。

親の背を見て子は育つ。そんな「あたりまえ」のことに、もう一度目を向けてみませんか。どんな背中を子どもに示すべきだろう? そう考えてみるところから、大人もまだまだ成長できると思います。

子どもの頃の親の言動は、いくつになっても覚えているものです。

子どもの頃の親の言動は、いくつになっても覚えているものです。


塩沼亮潤(しおぬま・りょうじゅん)

1968(昭和43)年、宮城県⽣まれ。1987年奈良県吉野の金峯山寺で出家得度。1999年「⼤峯千⽇回峰⾏(おおみねせんにちかいほうぎょう)」の満⾏をはじめ、2000年には9⽇間の断⾷・断⽔・不眠・不臥の中、御真⾔を20万遍唱える「四無⾏(しむぎょう)」を、2006年には、100日間の五穀断ち・塩断ちの前⾏の後、8000枚の護摩を焚く「⼋千枚⼤護摩供(はっせんまいだいごまく)」を満⾏。同年故郷の仙台市秋保に福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ)を建立。「⼼の信仰」を国内外に伝えている。公式Youtube>>

福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ

福聚山 慈眼寺(ふくじゅさん じげんじ)宮城県仙台市太白区秋保町馬場字滝原89-2 公式サイト>>


◆⼤峯千⽇回峰⾏(おおみねせんにちかいほうぎょう)とは
奈良県吉野山にある金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂から、24km先の山上ヶ岳頂上にある大峯山寺(おおみねさんじ)本堂までの往復48km、標高差1355mの山道を毎日16時間かけて1000日間歩き続ける修行。毎年5月3日から9月3日までの4ヵ月間が行の期間と定められているため、満行には9年の歳月がかかる。毎日おにぎり2個と500mlの水、約4時間半の睡眠で臨む、 肉体的にも精神的にも極限まで追い込まれた状況下での命がけの荒行。塩沼さんは、1991年5月3日から4万8000kmを歩き、1999年9月3日に成満している。

書籍『くらしの塩かげん』発売決定!

塩沼亮潤著『くらしの塩かげん』世界文化社(刊)

塩沼亮潤著『くらしの塩かげん』世界文化社(刊)

簡単なようで難しい日々の「あたりまえ」を、
塩沼亮潤大阿闍梨が優しく語り掛ける、72のショートエッセイ。


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文/塩沼亮潤 撮影/善家宏明 上牧佑

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