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暮らしに寄り添う祈りのかたち 「お位牌」[厨子屋 銀座本店]

2024.12.02 | PR

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亡くなった方の魂が宿る依り代とされ、その方自身の象徴であるお位牌(いはい)。そんなお位牌を通して故人に語りかけることは、弔いになるとともに、家族の癒やしにもつながります。核家族化が進み、仏間のない家が増えている今、お位牌とのかかわり方を見直してみませんか。

◆Index

祈りのかたちが生まれる現場を訪ねて↓

ご存じですか? お位牌のこと↓

お位牌に関する相談はここへ。「厨子屋 銀座本店」新規オープン↓


お位牌は、もっと自由でいい

家庭から仏間が少なくなり、リビングやダイニングに仏壇を置く家が増えることで仏壇には家具のようなデザインが求められるようになりました。また、仏壇の原型でもあり、日本に古くからある大切なものを納める箱「厨子」を選ぶ家庭も多くなっており、お位牌へのニーズも多様に変化しています。

1900年の創業以来、会津若松で仏壇・仏具・お位牌の製造販売を一貫して手がける、「厨子屋 銀座本店」の運営元「アルテマイスター」では、徐々に変化する時代に先駆けるように、約30年前から色味や素材などにこだわったデザイン性の高いお位牌づくりを行っています。

宝石を用いたもの、伝統的な意匠をモダンに昇華させたもの、作家とコラボレーションしたもの等々。見た目はもちろん、素材やサイズなど豊富なバリエーションの中から、故人の雰囲気に合う一品を選ぶことができます。そうして選んだお位牌を身近なところに置けば、亡くなった方との絆がより深まることでしょう。

シンプルな厨子の中に安置して
琥珀を贅沢に使ったお位牌が、リビングに品格をもたらす。
位牌「陽樹4.0」145万2000円 厨子「U型 乳白」46万2000円 「たまゆらりんセット 琥珀」5万3053円 鋳造常花「SUZUNAサクラ」(左)、「SUZUNAコスモス」(右)各3万3000円/すべて厨子屋 銀座本店

位牌「陽樹4.0」145万2000円 厨子「U型 乳白」46万2000円 「たまゆらりんセット 琥珀」5万3053円 鋳造常花「SUZUNAサクラ」(左)、「SUZUNAコスモス」(右)各3万3000円/すべて厨子屋 銀座本店

お気に入りの帛紗(ふくさ)の上に

お位牌と静かに向き合える寝室は、 置き場所としておすすめ。 お位牌と静かに向き合える寝室は、 置き場所としておすすめ。位牌「極 椿 エメラルド4.5」64万8120円  具足〈中原真希〉「ギボウシ(小)」 7700円 〈浅井竜介〉「小香炉231 78」1万1000円 〈松岡ようじ〉「吹 きガラスの器 水入れ 山なみ」3300 円 〈同〉「吹きガラスの器 花入れ 豆ひょうたん 長」4400円 〈福森 暉子〉「帛紗 大02」1万3200円/ すべて厨子屋 銀座本店

位牌「極 椿 エメラルド4.5」64万8120円 具足〈中原真希〉「ギボウシ(小)」 7700円 〈浅井竜介〉「小香炉23178」1万1000円 〈松岡ようじ〉「吹きガラスの器 水入れ 山なみ」3300 円 〈同〉「吹きガラスの器 花入れ 豆ひょうたん 長」4400円 〈福森 暉子〉「帛紗 大02」1万3200円/ すべて厨子屋 銀座本店

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祈りのかたちが生まれる現場を訪ねて──藤野征一郎さんの仕事場より

藤野征一郎さん(漆工芸家)
1972年滋賀県生まれ。金沢 美術工芸大学修士課程と金 沢卯辰山工芸工房を修了し、 2000年から個展を中心に 活動を始める。主な受賞は 第45回日本クラフト展日本クラ フト大賞、国際漆展・石川 2020奨励賞など。23年ドイツ のMuseum für Lackkunst にて展覧会に参加。

1972年滋賀県生まれ。金沢美術工芸大学修士課程と金沢卯辰山工芸工房を修了し、2000年から個展を中心に活動を始める。主な受賞は第45回日本クラフト展日本クラフト大賞、国際漆展・石川2020奨励賞など。23年ドイツのMuseum für Lackkunst にて展覧会に参加。

金沢市から車で北上すること約20分。豊かな自然に恵まれた海辺の小さな町に、漆工芸家、藤野征一郎さんの自宅兼工房があります。

工房内にあるのは、製作途中の作品の数々。木地をつくり、和紙を貼り、下地づくりを行った後に漆を塗り重ね、さらに研ぎ出しと装飾の工程を経て完成する藤野さんの作品。すべて手作業で仕上げられる漆工芸品は、漆ならではの奥行きのある質感を通じて、見る者に静けさと躍動感の両方を感じさせます。そんな藤野さんが目下、取り組んでいるのがお位牌や厨子といった祈りの道具づくり。

「数年前からのテーマだったお位牌の製作を、今、集中的に行っています」。

なかでも注力しているのが、亡くなった方の戒名などを記した札板を複数入れることのできる“回出(くりだし)位牌”だといいます。

「本来は、すでにある複数のお位牌をまとめるのが回出位牌ですが、製作する中で、逆にゼロの状態から順番に納めていくものがあってもいいのではないかと思い至りました」。右の2点はともに新作の回出位牌で、右から「かるら」、「つばさ」。「特に、『つばさ』は木地を彫り上げる際 の偶然性に形が左右されるため、同じ形状のものは一つとしてありません」(藤野さん)。左端は「厨子屋」にて販 売中の位牌仏「垢太郎の像 ♯6」。価格はすべて要お問い合わせ。

右の2点はともに新作の回出位牌で、右から「かるら」、「つばさ」。「特に、『つばさ』は木地を彫り上げる際 の偶然性に形が左右されるため、同じ形状のものは一つとしてありません」(藤野さん)。左端は「厨子屋」にて販売中の位牌仏「垢太郎の像 ♯6」。価格はすべて要お問い合わせ。

漆を塗り、数時間かけて乾燥させた後、 炭で研いで艶を消していく。この作業を何度も繰り返すことで作品に独特の深みが出る。

漆を塗り、数時間かけて乾燥させた後、 炭で研いで艶を消していく。この作業を何度も繰り返すことで作品に独特の深みが出る。漆を塗り、数時間かけて乾燥させた後、 炭で研いで艶を消していく。この作業を何度も繰り返すことで作品に独特の深みが出る。下左・製作途中の作品の 数々。中央にある白木の直方体は彫刻前の木地。ここからいくつもの工程を経て藤野作品が完成する。

製作途中の作品の数々。中央にある白木の直方体は彫刻前の木地。ここからいくつもの工程を経て藤野作品が完成する。

従来の限定した用途ではなく、転用の利くものを。そんな発想から生まれたのが、厨子としても使える回出位牌「蓮」(下写真)新しい祈りのかたちを提案する藤野さんの新作は、2024年12月「厨子屋 銀座本店」にてお目見えします。

手仕事から誕生した厨子にもなる回出(くりだし)位牌厨子にもなる回出位牌の新作「蓮」。グレーの漆を塗 り重ね、さらに下部の蓮の花の部分に、いぶし銀を重 ねることで微妙な色合いが生まれている。戒名などを 記す10枚の札板が付属。価格は要お問い合わせ。

厨子にもなる回出位牌の新作「蓮」。グレーの漆を塗り重ね、さらに下部の蓮の花の部分に、いぶし銀を重ねることで微妙な色合いが生まれている。戒名などを記す10枚の札板が付属。価格は要お問い合わせ。

「蓮」の札板をすべて外し、内 部に小さな仏様やお地蔵様を安 置すれば厨子になる。ガラス工 芸家・成田聡子さんの「お地蔵 さん スター 立 合掌」1万6500 円/厨子屋 銀座本店

「蓮」の札板をすべて外し、内部に小さな仏様やお地蔵様を安置すれば厨子になる。ガラス工芸家・成田聡子さんの「お地蔵さん スター立合掌」1万6500 円/厨子屋 銀座本店

撮影/本誌・坂本正行、 大泉省吾 スタイリング/横瀬多美保 取材・文/冨部志保子

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