【連載】久保奈穂実の「おいしい漢方レシピ」 古くから癒しや回復の薬としても親しまれてきた、スープやドリンク。薬膳的効能から選んだ食材で作る一杯で、毎日の生活に養生の知恵を取り入れてみませんか。国際中医薬膳管理師・漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが、忙しくても、疲れていても、身近な食材でササっとできる、簡単でおいしくてヘルシーな漢方レシピをお届けします。毎週火曜日更新。
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〔3月の漢方レシピ〕
血(けつ)を巡らせ、くすみを改善する「にら」
桜の開花が待ち遠しいこの時期は、花冷えで肌寒い日もしばしば。そんな日が続くと血(けつ)が滞って肌がくすみがち。そこで「にら」の出番です。
血の巡りをよくする「活血」効果で、くすみを改善してくれます。体を温め、寒さを散らす効果や、腎を補う効果も期待できるのでエイジングケアにもつながりますよ。
にら玉ザーサイスープ

ザーサイにも寒さを散らし、血を巡らす効果があります。体が芯からポカポカになるスープです。
にらは「起陽草(おきようそう)」とも呼ばれ、春に陽を起こすのにぴったり。朝寒くて起きづらい人にもおすすめです。
●材料と作り方1)鍋に
お湯を沸かし、
コンソメと
醤油で味を調える。
2)
卵(2個)をボウルに溶き、3cm幅に刻んだ
にら(1/2 束)を混ぜ合わせる。
3)グツグツしている1)に2)を入れて軽くまぜ、再度煮たったら器に盛り、刻んだ
ザーサイをのせる。
久保奈穂実(くぼ・なおみ)

久保奈穂実(くぼ・なおみ)
国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』(ともに世界文化社刊)。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X:@naominkubo /Instagram:@naomin_yakuzen読むだけで薬膳漢方の知識が楽しく身につく、大人気シリーズの第2弾! 
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