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【第59回全国漆器展・農林水産大臣賞】繊細な線描が美しい源氏物語の蒔絵の器

2025.03.17

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アンダープレートに重厚なクリスタルガラスを用いると、セッティングの格調が増す。葉を敷いてグラスを置き、カリフラワーのピュレとスライス、いかなどを盛って。膳は高岡漆器の駒井漆器製作所の「折敷 霞の膳」(奨励賞受賞)。

ガラス、金属などとも違和感なく調和する

昨年、NHKの大河ドラマで人気を博した紫式部の『源氏物語』。蒔絵師の橋本一弘さんは若い頃から、源氏物語をテーマにした蒔絵を手がけてきました。

「図案に人物を入れたり、いっぱい描きすぎたりということもありましたが、今回は茶の湯の懐石料理に使ってもらう器として、料理がのって完成するように、空間を生かして描くように心がけました」

源氏物語54帖から選び出したのは、5場面。宿木、浮舟、篝火、末摘花、花散里をテーマにしました。物語を象徴する、御簾や琵琶、雲間の月、舟、琴、篝火、秋草や松などを描き出しています。その空間に流れるのは、線描だけで表現したたおやかな雲。器に優美な動きをもたらしています。卓越した蒔絵の技術が、繊細で美しく洒落た器を作り上げています。

【第59回全国漆器展・農林水産大臣賞】繊細な線描が美しい源氏物語の蒔絵の器──橋本一弘(越前漆器)

千家盆「源氏物語」千家盆「源氏物語」
難しかったのは、御簾の線、と橋本さん。源氏物語は各場面の情景が頭に入っている。蒔絵を描いた際の秀逸な間の開け方で、懐石だけでなく和食にも洋食にも展開できる。

径20×2.5センチ
5枚組33万円
福井県鯖江市尾花町8-4
TEL:0778(65)2161

この記事の掲載号

『家庭画報』2025年04月号

家庭画報 2025年04月号

撮影/本誌・坂本正行、武蔵俊介 スタイリング/佐藤由美子 料理/大森雄哉〈ohmori〉取材・文/片柳草生 取材協力/日本漆器協同組合連合会

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