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- 「舞台の“生”という価値は揺るがない」高畑充希さんが挑むミュージカルへの想い
「コロナ禍ではない状況で、自分がもう少しジェナの年齢に近くなったときに、もう一度トライできたらなと思っていました。舞台に立つこと自体2年ぶりですし、とても楽しみにしています」
そう話すのは、2021年の日本初演に続いて主演を務める高畑充希さん。
観劇好きのご両親と幼い頃から劇場に足を運び、小学生のときには「ミュージカル女優になる!」と決めていたという高畑さん。いまや映像作品でも大活躍し、配信などで多様化する映像メディアの面白さを実感する日々ですが、同時に「舞台の強さ」も感じているといいます。
「たとえば、映画を3Dで観られるようになっても、その価値は“生身を観る”こととは違うところにありますよね。どれだけ技術が発達しても、舞台の“生”という価値は絶対的で揺るがない。きっとずっと残っていく一番強いものなんだろうなと思います。私にとっては原点であり、常に初心に返れる場所です」
今年は、オーディションで主演に選ばれた『山口百恵トリビュートミュージカル プレイバックpart2 ~屋上の天使』でデビューして20周年。
「去年は韓国においしいものを食べに行ったり、家族でクロアチアへ行ったり、フィリピンに短期留学したりと、仕事を離れてたくさん旅をして、リフレッシュできました」と、にこやかに話します。ちなみに近頃は、新たに迎えた子猫に夢中なのだとか。「前から飼っている猫はとてもエレガントなんですが、新しい子は暴れん坊で、自分でバーッと走ってリビングから出ていったのに、寂しくて絶叫して戻ってきたりするんです(笑)。その自分を全く管理できていない感じが面白くて可愛くて、コントみたいな毎日です(笑)」
パイ作りが得意なウェイトレスのジェナ(高畑充希)は、妊娠を機に、パイ作りコンテストで賞金を稼いでモラハラ夫と離婚しようと決意。そんな身の上をポマター医師(森崎ウィン)に話すうちに二人は深い仲になり……。
脚本/ジェシー・ネルソン 音楽・歌詞/サラ・バレリス
原作映画製作/エイドリアン・シェリー
オリジナルブロードウェイ振付/ロリン・ラッターロ
オリジナルブロードウェイ演出/ダイアン・パウルス
出演/高畑充希 森崎ウィン ソニン LiLiCo 水田航生 おばたのお兄さん/西村ヒロチョ(Wキャスト) 田中要次 山西 惇
日生劇場(東京)
2025年4月9日(水)~30日(水)
S席平日1万5000円、土曜・日曜・祝日・千穐楽1万6000円ほか
東宝テレザーブ:0570-00-7777
※2025年5月5日(月)~29日(木)に愛知、大阪、福岡公演あり
URL:https://www.tohostage.com/waitress/
撮影/筒井義昭 スタイリング/菅沼 愛 ヘア&メイク/小澤麻衣(モッズ・ヘア) 取材・文/岡﨑 香