エンターテインメント

演技力も歌唱力も抜群の松下洸平さん『ケイン&アベル』でグランドミュージカル初主演!

2025.01.20

  • facebook
  • line
  • twitter

今月の人 松下洸平さん

2025年1月、海外のトップクリエイターと日本の実力派キャストによる新作舞台が、東京で幕を開けます。米国ボストンとポーランドの山奥で同じ日に生まれ、対照的に育った二人の男の運命が、激動の20世紀を背景に絡み合う『ケイン&アベル』。あのジェフリー・アーチャー氏のベストセラー小説を原作とした、世界初演のオリジナルミュージカルです。

宿命の二人を描く新作でグランドミュージカル初主演

「はじめに原作の小説と映像化された作品を拝見したんですが、とても面白くて。ケインとアベルの関係だけでなく、時代に翻弄される人々が描かれていて、最後に残る小さなものには胸を打たれました。大都市ニューヨークで、二人の青年が夢を摑もうと必死になっている姿やエネルギーは、現代を生きる僕たちにも力を与えてくれると思います」

そう話すのは、ボストンの名家で生まれ育ち、父の跡を継いで銀行家になるウィリアム・ケイン役の松下洸平さん。

衣装協力/HEUGN(BLANDET Tokyo)

演技力も歌唱力も抜群の彼ですが、実は約7年ぶりのミュージカル、しかもグランドミュージカル初主演とあって、オファーを聞いた際には戸惑いも覚えたそう。


「ミュージカルは大好きなんですが、以前の経験でその大変さも知っているので、僕にやれるのだろうか?と。でも、そう思ったのは最初だけでした。こんなに光栄なことはないですし、僕の俳優デビュー作はミュージカルなんです。がむしゃらに舞台をやっていた20代の頃の自分は、こんな未来が待っていることをきっと喜んでくれる気がします。当時の自分に恩返しをするような気持ちで挑みたいと思います。やらせていただくからには、自分らしさも表現して、生き生きとしたケインを作っていきたいですね」

部屋の掃除とベランダの木で多忙な日々をリフレッシュ

ちなみに、ポーランドで孤児として生まれ、苦難の末に米国でホテル王となってケインと対立するアベル・ロスノフスキ役は、初共演となる松下優也さん。苗字にデビュー時期、俳優業と音楽の両輪で活動している点や好きな音楽ジャンルなど、奇しくも共通点が多い二人です。

「優也さんもR&Bやヒップホップが好きだと知って、共演できる日を楽しみにしていました。今は、総勢40人近い出演者で一つの大きな船に乗って、いいものを作ろうという気持ちでワクワクしています。オリジナリティも大切にしながら、海外のクリエイターの皆さんと刺激的な毎日を過ごして、極上のエンターテインメントをお届けしたいと思います」

2019年のNHK連続テレビ小説『スカーレット』でヒロインの相手役を演じて一躍注目を集め、今やドラマや映画、舞台に引っ張りだこの松下さん。シンガーソングライターや音楽番組のナビゲーターとしても活躍し、目まぐるしい毎日ですが、素顔はふわりと穏やかで、そこがまた魅力的です。

リフレッシュ法を尋ねると、「部屋の掃除です。部屋を片付けると頭も心もスッキリします」とのこと。「もう一つは植物。ちょっと大掛かりなんですが、ベランダに背の高い木を何本か置いていまして。それを今せっせと育てています」と優しい笑顔で話します。

そんな彼も25年3月で38歳。

「具体的な将来像は特にないんですが、好きなこの仕事を長く続けていきたいとは思っています。あまり無茶ができない年齢に少しずつ入っていくので、そのためにもここから先は、あらゆる面で取捨選択をしっかりしていけたら」

「現代を生きる僕たちにも力を与えてくれると思います」──松下洸平さん

大晦日には一年間を振り返り、お正月は実家でのんびり過ごすのが恒例の年末年始の過ごし方だという松下さん。「特に凝ったものではないんですが、うちのおせち料理は全部母の手作りなんです。母が作るお雑煮も好きです」。

表現者として、確実に次のフェーズに入りつつある松下さん。新年最初の大作『ケイン&アベル』でも、新たな一面が見られるに違いありません。

ジェフリー・アーチャー氏も楽しみにしているという世界初演ミュージカルに、ぜひご注目を。

松下洸平(まつした・こうへい)
1987年東京都生まれ。2008年にCDデビュー。翌年から俳優として活動を開始する。以降、舞台、ドラマ、映画、CMなどで多彩に活躍。2021年に『つよがり』で2度目のCDデビューを果たし、音楽活動も展開。日本テレビ系『withMUSIC』ではナビゲーターを務める。2024年12月に初エッセイ集『フキサチーフ』を上梓。

ミュージカル『ケイン&アベル』

英国の人気作家、ジェフリー・アーチャーの名作を世界初ミュージカル化。フランク・ワイルドホーンの音楽にのせ、壮大な物語を描き出す。20世紀初頭、米国ボストンの名門ケイン家に生まれたウィリアム(松下洸平)は祝福された人生を歩む。同じ日にポーランドの山奥で生まれたヴワデク(のちのアベル)は、苦難の末に米国へ渡り……。

原作/ジェフリー・アーチャー 音楽/フランク・ワイルドホーン 歌詞/ネイサン・タイセン 編曲/ジェイソン・ハウランド 振付/ジェニファー・ウェーバー 脚本・演出/ダニエル・ゴールドスタイン 
出演/ 松下洸平 松下優也・咲妃みゆ 知念里奈 愛加あゆ・上川一哉 植原卓也 竹内將人 今 拓哉 益岡 徹・山口祐一郎

東急シアターオーブ(東京)
2025年1月22日(水)~ 2月16日(日)
S席平日1万6000円、土曜・日曜・祝日・千穐楽1万7000円ほか
東宝テレザーブ:03(3201)7777 
URL:https://www.tohostage.com/KANEandABEL/

2025年2月23日(日・祝)~ 3月2日(日)
新歌舞伎座(大阪)にて公演

この記事の掲載号

『家庭画報』2025年02月号

家庭画報 2025年02月号

撮影/猪俣晃一朗 スタイリング/丸本達彦 ヘア&メイク/KUBOKI〈aosora〉 取材・文/岡﨑 香

  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2025 / 01 / 20

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2025 / 01 / 20

他の星座を見る