〔特集〕柑橘王国ニッポン。注目品種とともに「フレッシュ! 柑橘レシピ」 さまざまなフルーツにおいて、多種多様なブランド品種が増えるなか、とりわけ柑橘にもその傾向が目立つように感じます。晩夏から晩春にかけて、登場する品種がリレーのように変化し、飽きることなく楽しませてくれる柑橘たち。春に登場する注目品種の楽しみ方を、レシピとともにご紹介します。
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パティシエ・江森宏之さん
柑橘大使が教える注目品種&スイーツレシピ
江森宏之さん(えもり・ひろゆき)「メゾン ジブレー」オーナーパティシエ。フランス各地のパティスリーで修業し、2017年、神奈川・中央林間に一号店を開店。日本の旬の果実にフォーカスを当てたスイーツ作りの第一人者。宮崎市フルーツ大使など多くのアンバサダーを務める。
色合いが似たフルーツの絶妙なハーモニー
【ブラッドオレンジとラズベリーのドリンク】

〈材料・作りやすい分量と作り方〉
(1)ブラッドオレンジの果汁200ml、砂糖100グラム、ラズベリーのピュレ20グラムを鍋に合わせ入れ、弱火で温めて完全に溶かし、シロップを作る。そのまま冷ます。
(2)小さめのグラスに(1)のシロップ30mlを入れ、好みのソーダ水または炭酸水30mlを注いだら軽く混ぜ、氷を浮かべる。あしらいにミント適量を飾る。
大人気の品種、実は皮も香り高くて美味
【紅まどんなのオランジェット】

〈材料・作りやすい分量と作り方〉
(1)紅まどんな5個分の皮を適当な大きさに切り、熱湯に入れて一度ゆでこぼす。
(2)鍋に水600ml、(1)の皮、砂糖300グラム、水あめ100グラムを入れて、弱火でゆっくりと煮る。完全に煮詰まったら火を止め、そのまま1日おく。
(3)翌日、(2)に砂糖200グラムを加えて、弱火でゆっくりと煮る。完全に煮詰まったら火を止め、網の上に取り出し、半日ほど乾燥させる。
(4)テンパリングしたチョコレート300グラムに、(3)を一枚ずつくぐらせてコーティングする。クッキングペーパーなどの上に取り出し、上からカカオパウダー適量をかける。
注目品種「たまたま」を生のまま焼き込んで
【きんかんのタルト】

〈材料・直径12センチのタルト型1個分と作り方〉
(1)クレームダマンドを作る。ミキサーボウルにポマード状にしたバター300グラムを入れて攪拌し、ほぐす。粉糖300グラムを加え、さらに混ぜ合わせる。溶いておいた全卵300グラムとアーモンドパウダー300グラムを交互に、数回に分けて加え混ぜる。薄力粉50グラムを加え、白っぽくなるまでしっかりと混ぜる。
(2)きんかん15個は半分に切る。
(3)直径12センチのタルト型に市販のタルト生地を敷き、(1)のクレームダマンドを半分くらいまで流し入れる。(2)のきんかんを並べ、残りのクレームダマンドを流し入れる。
(4)あらかじめ180度に予熱したオーブンで約20〜25分、クレームダマンドがきつね色に色づくまで焼く。
(5)オーブンから取り出し、表面にアプリコットジャム適量を塗る。
(6)生クリーム100mlと粉糖10グラム、バニラペースト少々を合わせ、角が立つくらいまで泡立てる。好みで細かく砕いたタルト生地少々を加えても美味。
(7)(5)の上に(6)をのせ、アリッサムやハーブなどを飾る。
(次回へ続く。
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