パリ近郊随一の桜の名所
ソー公園
パリから南に10kmほどの郊外にある、181ヘクタールの広さのソー公園は、17世紀の終わりに造られました。造園を手がけたのは、ヴェルサイユ宮殿の庭園も設計したル・ノートルです。
写真/Catherine Fleury年間を通じて、パリ市民の憩いの場として知られていますが、園内の運河の西側に2か所、合計100本ほどの桜が植えられています。北のほうにはピンクの八重桜が、南のほうには白い桜がまとまっています。
写真/Catherine Fleuryこれらの桜は、20世紀前半をパリの社交界で過ごした薩摩治郎八が寄贈したものだと伝えられています。芝生の緑の上に、八重桜の華やかなピンクの枝が伸び、ここにしかない明るい美しさです。
在仏日本人や日本好きのフランス人の間で、花見スポットとして有名で、4月中旬から下旬の週末には、多種多様な会の花見ピクニックが開かれ、賑わいます。
コスプレを楽しむフランス人の若者のグループや、日本の大学の同窓会、和太鼓の演奏会などさまざまで、ちょっとした日本フェスティバルのよう。もちろん、日本人や日本好きだけでなく、長く暗い冬が終わり、待ちに待った春を満喫しようと訪れる、フランス人も溢れています。
名高い日本の桜を写生したり、ピクニックバスケットを広げて草上の昼食をとったりと、思い思いに桜を楽しんでいます。見頃は、4月15日から20日頃と予想されています。
Parc de Sceaux (ソー公園)
Domaine départemental de Sceaux, 92330 Sceaux
アクセス:RER B線 Croix de Berny駅より徒歩、桜まで徒歩で20分ほど
入園料:無料
電話:01 41 87 29 50
開園時間:7時〜21時(4月の場合)
公式サイト桜があるエリアはBosquet Nord (ピンクの桜)と、 Bosquet Sud(白い桜)。