ぶっきらぼうでデリカシーのない上司を演じたつもりが……
西島さんのイメージは、「どちらかというとフィクション度が高いというか。公安だったり、あまり日常的な仕事をしていなかったので、そのぶん非日常的なキャラクターでした」という、これまで演じてきた役柄によるところも大きいのでしょう。でも、今回は「遊園地のスタッフということで、ある意味穏やかな日々を……いや、穏やかじゃないんですよ。裏は、ものすごく大変なんです。でも、仕事を一生懸命やっている人ということで、いつもよりは自分に近いというか、普段の自分の感じで演じることができましたね」。
西島さんが普段の自分の感じで演じられたという小塚役。その小塚は、予告でも見られるように「キュンとすんだろ」など、聞いているほうがキュンとしそうな言葉を新入社員の波平(波瑠)に向かってちょこちょこ吐きます。
「セリフは台本そのまんまですね。僕はもうちょっとぶっきらぼうなデリカシーのない上司を演じたつもりだったんですけど、周りのものすごく腕の立つ共演者の皆さんが強烈なキャラクターを作ってくださって、みんなでワーッとやっているうちに、気づいたら楽しくなっていたのかも。出来上がりを観ると、“こんなに笑ってたんだ”って。自分が考えていたよりも仕事を楽しんで、喜びを持って仕事をしているキャラクターになってたなと思いました」
「小塚という人は、実は波平と同じように不器用な人。だから、自分と似たものを感じて波平に目をかけていたのかもしれないですね」