イルヴィナ・リヴァイさん(シンガポール在住)シンガポール在住18年。イギリス人の夫、2人のお嬢さんと暮らす。現在は出身地であるインドネシアでのチャリティ活動に携わっている。ブルガリの大ぶりペンダントがお似合い。「心を奪われるのは、パワーをくれる希少性の高い天然の色石」―イルヴィナ・リヴァイさん
大粒の色石をコレクションしていたお母さまや、香港でジュエラーを営むご親戚の存在があって、自然と宝石への審美眼が養われたというイルヴィナさん。選び抜かれたコレクションは唯一無二のジュエリーばかり。
「もちろんダイヤモンドは大好きだし投資の対象としてはとてもよいと思います。でも私はコレクターが高く評価するような色石に大きな魅力を感じるんです。ヒーリングパワーを感じますし、見た目もユニークで美しいですから」。
精巧な人工石が多い色石は天然石と見分けるのがとても難しいため、自身でも勉強をし、信頼するサプライヤーからのみ入手するそう。
「これだと思う石と出会ったときは、強い繫がり、運命を感じますね」。
ストーリーを持つ石は資産としても特別な存在
昼の装い、夜のドレスアップとデイリーに宝飾を楽しんでいるイルヴィナさんですが、センチメンタルバリューのある石は特別だとおっしゃいます。
「母から受け継いだジュエリーは個人的な思い入れもありますし、石そのものも大変珍しく、今では滅多に手にできるものではありません。いずれは娘たちが受け継いでいく大きな資産です」。
イルヴィナ・リヴァイさんのコレクション
自身がデザインしたリング2点。“タイタニックリング”と名づけた21ctのブルートパーズは、肌の色になじむようブラウンダイヤをセット。9.5ctのペリドットは誕生石。
イエロー&ホワイトダイヤモンドが取り巻く10ctのイエローシトリンは夜用のカクテルリングとしてお気に入り。
宝石の専門家がブルーダイヤモンドに近いクラリティと評した11.20ctのブルーサファイアのリングは、ダイアナ元妃の婚約指輪を模してお母さまがデザインし、ダイヤモンドの波を石のまわりにあしらったそう。
センターが2.1ctのダイヤモンドリングは特別な日に愛用。
お母さまから譲られた125ctのアメシスト。石の裏側までダイヤモンドの花を咲かせた特注デザイン。
32ctのトルマリンのペンダントは、1900年代初頭、スマトラ島にあった王国のスルタンの妻であった曽祖母さまのものを再現。実物はまだお母さまが愛用中だそう。
自身でデザインした1.4ctのダイヤモンドを中央に配したトリニティリングと、ホワイト、ブラック、ブラウンダイヤモンドの3連リングをミックス。
色石にも合わせやすいのでお気に入り。「これの間に挟めるようなルビーのリングを作りたいと思っています」。
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/原 隆夫〈Luxpho〉 取材・文/橋本亮子
「家庭画報」2018年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。