原作を読んでいた長澤さんが感じた、「新田浩介って、きっとこう」
ホテルを訪れる人の様々な要望に笑顔で応える山岸は、「ホテルマンになろうと決めて、なった人。だから、仕事に誇りを持っていて。自分の仕事に愛情を持って向き合えるのは、とても重要なことだと私も社会人として思うので、そういったところはすごく共感できました」。
そんな山岸は、連続殺人犯を追って潜入捜査をすることになった刑事・新田浩介（木村拓哉）の教育係を務めることに。次々と訪れる個性豊かな宿泊客を刑事として疑う新田とホテルマンとして信じる山岸。対極にありながら、やがてお互いのプロ意識に触れることで同じ目的に向かい……。
原作者の東野圭吾さんは小説の執筆中、新田を描く際に漠然と木村拓哉さんを思い浮かべていたのだとか。その小説を、映画化が決まる前に長澤さんも読んでいたといいます。
「真面目に冷静に、自分の仕事とずっと向き合うっていう、簡単そうで難しいことを木村さんはやり続けていて。努力されていることもたくさんあるだろうし……って、それを言うと木村さんは無意識だっておっしゃると思うんですけど。そういうところがこれまで演じてきた役に生きていて、だからこそ新田という人のイメージとして東野さんに焼き付いたのかなと。演じていて、“あ、そうそう。新田浩介って、きっとこうなんだよなあ”って思える瞬間がたくさんありました」
「撮影中はいつも緊張感を持っている方」だと長澤さんがいう木村さんは、「役と共鳴しあっていて。とてもすごいことだと思いました」。
