おすすめは、鈴木Q太郎さんが出ているシーン
「コメディベースの真面目な話がすごく好きなんですよ」という筒井さん。母が死に、断ったはずのお酒を隠れて飲んで父は荒れた生活を送り、剛と同じく洗骨のために島に戻ってきた妹の姿は周囲を驚かせ……。タイトルやテーマから、重い作品かと思いきや、随所に笑いがちりばめられている本作。筒井さんにおすすめのシーンを伺うと……。
「(鈴木)Q太郎さんのシーン全部(笑)。僕、一緒のシーンがけっこうあるんですけど、役の設定上(Q太郎さんが演じる亮司と)打ち解けられないんですよ。それがホントに悔しくて。Q太郎さんの芝居にどんどんのっかっていって、もっと面白くしたかったんですけどね。でも、役としては彼に対してイライラしてなきゃいけないし。一番怒ってなきゃいけない役ですからね。その葛藤が苦しかったです。2人とも似たような役だったらのっていけるのに。それはまた次回ですね。ゴリ(照屋監督)さん、お願いします(笑)」
笑いの部分を担う役割のほうが「どっちかというと好きです」と筒井さん。「怒るのって大変じゃないですか。怒るのも嫌だし、怒られるのも嫌。怒らない世界であってほしい」といいますが、剛は父に対しての怒りを隠すことなくぶつけます。
笑って泣いて感動して。いろいろな感情が動く本作。「ゴリさんの世界観がしっかり出ていて、すごく優しい作品になったと思います」