テーマを決めて見ると
さらに効果的
「今日は洋服の色合わせを見よう」とか「アクセサリーのつけ方を見よう」など、その時々に気になるポイントを絞って、トルソーをくまなく見て回るのも勉強になります。
そうすると、「ああ、こんなふうにスカーフをあしらうのが流行っているんだな」、「服とネックレスの色合わせが意外!」と、ただアイテムを見ているときには思い浮かばなかった実際のアレンジ方法が、より立体的に思い浮かぶので、とても参考になります。
また、百貨店なら、普段自分が行かないフロアも覗くと、知らなかった新しいブランドや、安くて可愛いアクセサリーを見つけたりと、嬉しい発見もたくさん。もちろん、見て歩くだけだからお金もかからず、手軽に旬の感覚を磨くに大いに役立っています。
「心の余裕」が
お洒落を進化させる
こうやって、さまざまなものを見て回る「インプットの時間」は、今すぐ何かに役立つものではないかもしれませんが、自分が肌で感じたことは、お洒落をする際に何らかの力になるものだと思います。
言い換えると、それは「心の余裕」のようなものかもしれません。新しい服を買ってみようかな、今までとは違うアクセサリーにトライしてみようかしら……こんなふうに、マンネリを解消し、お洒落を進化させる気持ちは「心の余裕」から生まれるもの。
迷い世代は、人生の中でも最も忙しい時期だと思いますが、たまにはインプットの時間を設けることも、とっても大事。
大丈夫! 今は、蓄えておくだけでもいいんです。いつか必ず迷いからふっと抜ける時がやってきて、また新しいお洒落がしたくなるはずですから!
●迷い世代の服選び…「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
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おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている
イラスト/大橋美由紀 編集協力/湯澤実和子