Fracture / Photography Series - Image 3 of 6 /2018
ゼリー状の個体の中に、重みのあるボールが埋もれていく姿を写した写真のシリーズ。Habby Osk(ハビー・オスク)
アイスランド出身で、母国とニューヨークで合計9回の個展を開催した経験を持つハビー・オスク。
パフォーマンスアートから写真、ビデオ、彫刻まで様々な方法を用いて、バランスや安定感、重力の限界に挑戦しています。
Lean / 2018
コンクリートのボールと細い板が、絶妙なバランスで立っている作品。ロープで繋がれたコンクリートの玉が細い棒の上でバランスをとっている彫刻や、両端が燃えるキャンドル、細い棒と棒の間にボールを入れたオブジェなど、見ていて少しハラハラするけれど、スマートなアイディアに感銘を受ける作品です。
お互いに目隠しをした2人が交差し、前方の人が後方の人に向かって身を任せ、共に倒れる姿を捉えたビデオは、ユーモアが溢れています。 大きなゼリーにコンクリートのボールを落とし、ボールが徐々に沈みゼリーが壊れていく経過を撮影した写真のシリーズなど、奇妙な満足感を覚える作品も。
ミニマルでありながら力強く、凛とした佇まいの作品は、ニューヨークのアート界で好評を博しています。
Habby Osk
アイスランド出身。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ大学院卒業。
www.habbyosk.com ニューヨークは世界的に有名な美術館が多く存在する街ですが、小さなギャラリーが集まり、アーティストがスタジオを構えるのはブルックリン。アーティストにとっても、アートファンにとっても楽しいエリアです。
長谷川安曇/Azumi Hasegawa
ライター