――今年5月にリリースされた『Nostalgia』ですね。お2人のハーモニーが本当に心地いい1枚です。 「不思議なもので、2人でハモっていると、まず自分達が楽しいんですよ。ギター1本で歌っていても、至福というか、なんだか楽しい。11月のライブでは、そこに名うてのミュージシャンが加わるわけだから、自分で言うのもなんだけど、鬼に金棒(笑)。皆さんにも、きっと楽しんでいただけると思います」 ――楽曲構成はどういったものになるのでしょう? 「ライブの定番になっている僕のヒット曲や、ビートルズ、それからエヴァリー・ブラザーズのカバーをやろうかなと思っています。もちろん、アルバム『Nostalgia』からも何曲か選んで歌うつもりです」 地元湘南でも定期的にライブを行っている。11月5日には鎌倉歐林洞での『湘南SPECIAL LIVE2017~笹りんどうと秋の空Vol.6~』に出演予定。
――今回のライブでいちばん楽しみにされていることは何でしょう? 「バンドのメンバーが今回初めてやる組み合わせなので、どんな感じの音になるのか楽しみですね。ギターの鈴木 茂とベースの小原 礼とは45年くらい前からの付き合いだし、大部分のメンバーは、2年くらい前に横浜でやった“Back to the 70’S”みたいなライブで一緒にセッションしているんですが、今回がまったく初めてのメンバーもいるので。ビートがいいと、歌っていても面白いんですよ」 ――南さんといえば、その独特の声がなんとも魅力的です。やはり子供の頃から歌や音楽が得意だったのでしょうか? 「いや、音楽は子供の頃から好きではあったけど、得意というわけではなかったですね。それにきっと、僕の声は好き嫌いの好みが分かれるんじゃないかな? 杉山みたいな澄んだきれいな声とは、また全然違うから(笑)。そもそも僕は、中学時代からバンドを組んでオリジナル曲を書き始めたものの、ものを覚えたり、理詰めで考えるのが苦手で、音楽をちゃんと勉強したことがないんですよ。昔から、いつもだいたい勘で動いています(笑)」 VIDEO アルバム『Nostalgia』。2人がセレクトしたハーモニーやコーラスが活きるカバー曲に、それぞれが書き下ろした3曲を加えた全10曲を収録している。