心の持ち方を計算しながらの撮影で、現場では役を演じることに集中
玉山さんへのインタビューを行った時点で、撮り終えたのは1/3程度。しかも本作では、物語の途中で5年が経過しますが、5年前と現在とを行ったり来たりしながらの撮影だそう。そのため、「そのときの心の持ち方みたいなものをちゃんと計算しながら演じなきゃいけなくて。それが今回の撮影で一番難しい部分かもしれません」。加えて、スケジュールもかなり厳しいそうで、「スイッチをオフにしちゃうと、次に(カメラの前に立ったときに)役が入らないんじゃないかっていう恐怖心があって。現場では役を演じることに集中していますし、それでいっぱいいっぱいですね」。
「気持ちの流れ方がちゃんと自分のイメージどおりにできているかとか、あのシーンではこう演じたから、このシーンはもっとこうなるべきなんじゃないかとか……。ドラマ作りって、けっこうパズル的なところもあって。ある程度ピースがはまってくると、たぶんもっともっと身は軽くなると思うんですけど、最初はやっぱり一番キツイですよね。ある程度ほかのシーンを想定しながら演じなきゃいけないので。まだしばらくは大変な状態が続きそうです」
本作の撮影は「30秒のシーンに、2時間かけたりします」。でも、「情熱があって伝えたいものがあるから、苦しくても耐えられるんです」。