SHISEIDO フューチャーソリューション LXがとこしえなる日本の美を語り始める
時代の幕開けが近づく陽春、「時ららの手箱」にフューチャーソリューション LXが収められ、京都 賀茂御祖神社(下鴨神社)に厳かに奉納されました。
それは1000年先でも変わらぬ真の美を手箱に込めて神に捧げるという、無限の時間軸に立った壮大なプロジェクト。
日本の美意識を見つめ続けるフューチャーソリューション LXの使命感をのせたチャレンジでした。
賀茂御祖神社は日本最古の神社の一つ。創建は紀元前に遡り、格別の信仰を集めてきた。古来より、神秘的な力を封じ込める能力があると信じられてきた箱を、現代アートと蒔絵のコラボレーションによって完成させた「時ららの手箱」。星と露 瞳に出会う 玉響(たまゆら)の
幾千代超えて 時らら先ら手箱の制作を和歌からスタートさせた経緯をSHISEIDO ブランドユニット マーケティング部 ダイレクターの鈴木佐枝子さんはこう明かします。
「1000年前、日本固有の文化が花開いた平安時代の女性の美とは、知性を内包するものでした。素晴らしい和歌が詠める才知が美を決定づける重要な要素の一つでもありました。
私たちはこうした美意識のあり方を普遍的なものと捉え、そこから“時を超える真の美”を紐解きたいと考えたのです」。
また、当時の貴族女性が美や教養の道具を収めていた手箱には玉のように美しい装飾が施され、和歌の一部の文字が絵画的に描かれた“葦手(あしで)”も多々みられたといいます。
半永久的に保つ漆器にフューチャーソリューション LXを収め、その美意識を伝えます。そして手箱の中に収められたのは特別デザインの七宝焼で誂えたフューチャーソリューション LXのクリーム2品。天面には和歌から引いた言葉で、きらきらした時の輝きや綺羅星を想起させる“時らら”と、知性を意味する“先ら”が描かれています。時間を超越する「美の神秘性」を体現する、和歌から創る玉手箱「和歌から創る玉手箱――時間を超越する美の神秘性を体現するモチーフとして、これ以上ふさわしいものはないと考えました」と鈴木さん。
和歌の冒頭“星と露”は、詠み人の篠原氏の「宇宙大のものと、地上の小さく儚はかな
いものの照らし合い。時と時が出会うという形で美は時を超越する」という哲学。
その世界観から受け取った一瞬の美のきらめきを幻想的なアートに閉じ込めた天野氏の感性。蒔絵という伝統技法によって、それを漆の手箱へと昇華させた象彦の卓越した巧技。
三者の才能が美しく結実した「時ららの手箱」は日本の美の可能性を未来へつなぎます。
この手箱に込められた思いが1000年先の未来にも伝えられていくようにと、祝詞上げの奉納の儀が執り行われ、神社の宝物殿に納められました。