宮澤奈々さんの食器棚で、スペースを大きく占めるのが漆器類。
日本の伝統工芸をスタイリッシュに使いこなしたいと、ご自身でオーダーしたオリジナルも数多くお持ちです。
「漆は自然のものですから、日頃から使ってこそ輝きが増すように思います。敷居が高いように感じますが、熱や金属製のカトラリーにも耐えられるような加工が施されるなど、今の食卓で使いやすいものも増えてきました」と宮澤さん。
宮澤奈々さん和食にとらわれることなく、例えば今回の東坡肉のような中国料理でのおもてなしでも活躍しています。
「ややもするとカジュアルになりがちな東坡肉ですが、漆器の重厚感がスタイリッシュな印象を高めてくれます」と話す宮澤さん。
下写真の大皿は、モダンに見えるようマットな質感にしたくて、ウレタン塗装を施したというあつらえものです。
チャイナドレスの生地で仕立てた、赤と黒が鮮やかなテーブルクロスでコーディネートしたテーブルに、つややかな東坡肉がシックになじみます。
大皿の華やかな盛りつけは中国料理の醍醐味「東坡肉を囲むように野菜や卵焼きを盛りつけると、見た目も華やか。たれも全体にからむのでさらにおいしいです。大皿は木曽の山加荻村漆器店に作っていただいたもの。ウレタン加工をしたため食器洗浄機にも対応します」