——シンガーの役なので、昆さんの歌もたくさん聴けそうですね。
「斉藤さんがギター1本で自ら作曲された曲をデモにして送ってくださったのを今、聴いていて。斉藤さんの声とギターのデモというのが、ミュージカルを中心に活動している私としては滅多にないことだと思うので、ちょっと興奮しました(笑)。私が歌うのは、常に恋かな、と。ジャックを愛することがまずルーシーの中に1本あると思います。曲は、私がイメージする斉藤さんの曲らしさがすごく出ているなと思いました。その曲をどうやって歌うのか……。このテイストというか、スタイルは自分にない引き出しなので、それを作らないといけないなと思いますし、これから稽古でどんどん成長させて、お客様に届けられるようにがんばります」
——ということは、今までにない昆さんが観られたり、聴けたり……。
「そうですね。アレンジによっても変わると思いますけど、例えば、『オン・マイ・オウン』とか『命をあげよう』みたいな感じではないですし。役柄としても、かわいい役なんですよ。これまでかわいい役をやっていなさすぎて、ちょっと恥ずかしいくらい。ちょっと、あの……、“ぷんぷん”とか台本に書いてあって。これ、どないすんの?と思うぐらいかわいい役なので、そういった需要があれば楽しんでいただけるかなと(笑)」
9月下旬の取材時点では、手元に台本と数曲のデモがあるのみで、「まだ楽曲についての材料があまりないので、楽しみにしています」。