茶禅華
(中国料理 東京・南麻布)
中国、日本、台湾などの美しい茶器で供されるティーペアリング。「料理、店のしつらい、器......どれも洗練されていて素敵です」——後藤加寿子さん
「モダンなお料理や器づかいで、中国料理の既成概念を覆してくれるお店です」と後藤加寿子さんが絶賛するのが、中国料理「茶禅華」です。
たとえば四川の伝統料理である「雲白肉片」も、川田智也シェフの手にかかれば、ハッとするほど美しくエレガントに。
鳳凰の羽根のような盛りつけが印象に残るひと皿です。
「雲白肉片」。なすと合わせることで肉の甘みが引き立てられる。天然きのこの春巻き、「冬香春捲」。柿右衛門様式の皿は江戸後期のもの。「体と心に滋養を与えるお茶は、自分の料理のテーマである“医食同源”を表していると思います」と話す、お茶好きの川田シェフによるティーペアリングは、約50種類ある茶葉の中から、料理に合わせてだんだんと発酵度が高いものが供されます。
オリジナルのロンググラスでいただく太平猴魁(タイヘイコウカイ)や、東方美人のスパークリングティーなど、「食中でのお茶の楽しみ方の可能性を広げてくれる試みですね」(後藤さん)。
店内からは茶器が並んだ棚が見える。茶禅華(さぜんか)住所:東京都港区南麻布4-7-5
TEL:050(3188)8819
営業時間:17時~20時30分(LO)
定休日:日曜・月曜を中心に不定休
コース2万3000円~
※要予約
URL:
https://sazenka.com/後藤加寿子さんが今、注目!
撮影/鍋島徳恭志摩観光ホテル「志摩観光ホテルの樋口宏江シェフに注目しています。老舗ホテルを背負って立つ女性総料理長です。以前、「ザ ベイスイート」のフレンチレストラン「ラ・メール」を訪れたことがありますが、料理も英虞湾の景色も素晴らしく、今年は主人を伴って再訪しました。元総料理長・高橋忠之シェフの薫陶を受けた技術にも確かなものを感じます」
住所:三重県志摩市阿児町神明731
TEL:0599(43)1211