2.オテル・デュ・ロンポワン・デ・シャンゼリゼ
「オテル・デュ・ロンポワン・デ・シャンゼリゼ」の客室はそれぞれに個性的。ストライプが印象的な一例。アール・デコ様式にモダンなディテールが光るインテリアが魅力
ここからは、シャンゼリゼの北側にあり、華やかなサントノレ通りにも歩いてすぐのホテルを3軒ご紹介します。
最初にご紹介するのは、1850年に建てられて以来、1920年代と2018年夏の2度の大改装を経た「オテル・デュ・ロンポワン・デ・シャンゼリゼ」。パリらしさを保ちながら、これまでの時代のエッセンスを詰め込んだような4つ星ホテルです。
アール・デコの面影を残すバルコニー付きの部屋も。デザイン界のスターが改装を手がけた
ルイ・ヴィトン創業者の直系の子孫に当たる、マダム・ヴィレット=ヴィトンがオーナーとして大切にしてきたこのホテルは、昨年、デザイン界のスター的なイタリア人デュオ「ディモレスタジオ」の手で大改装されました。
照明も、壁紙も、ディモレスタジオらしいデザインがいっぱいの客室。センスのきいた色や柄使いがお洒落な空間
アール・デコ様式のファサードや、バルコニーや階段の手すりなどに見られる美しいディテールは大事に修復され、そこに、レオパード柄の絨毯やストライプの壁紙、グリーンのベルベットのソファが並ぶバー……と、館内のいたるところに特徴のあるインテリアが配されて、なんとも今らしい、素敵な空間になっています。
最上階のテラスからは、パリの屋根が見晴らせる。36室ある客室内は、賑やかな通りに面していることを忘れる静けさ。バルコニーのついた部屋もあり、最上階の7、8階の2フロアからはパリの屋根越しにエッフェル塔が見えたり、チュイルリー公園の緑が望めたりします。
バスルームは、広いシャワーブースだけでバスタブのないタイプもあるので、バスタブを希望する場合は要確認です。
手作りで、テーブルサービスしてくれる充実の朝食は、ホテルの自慢。「ロン・ポワン・ブレックファスト」20€。充実の朝食も人気の秘訣
ホテルの滞在客にとても評判がよいのが、朝食です。「ロン・ポワン・ブレックファスト」€20は、ビュッフェ形式ではなく丁寧なテーブルサービスが特徴。
ドミニク・セブロンのバゲットやクロワッサン、パン・オ・ショコラなどのバスケット、アラン・ミリアのジャム、エシレのバター、その場でオーダーして作ってくれるオーガニックの卵料理、さらにフルーツサラダ、シリアル、ホットドリンク、ジュース類……。さまざまなチョイスが楽しめます。
地下には、13m長のプールとハマムが新設され、旅の疲れを癒すにぴったり。リピーターが多いというのも納得の充実したホテルです。
Hôtel du Rond Point des Champs-Elysées
10 rue de Ponthieu 75008 Paris
電話 +33 (0)1 53 89 14 14
「クラシックルーム」1室€225~、「スーペリアルーム」€260~、「デラックスルーム」€280~、「プレステージルーム(テラス付き)」€320~、「スイート」€390~。
https://www.paris-hotel-rondpoint-champselysees.com/en