4.ラ・レゼルヴ・パリ・ホテル&スパ
「ラ・レゼルヴ・パリ・ホテル&スパ」のライブラリー。壁一面の本と静かな中庭に囲まれて、落ち着いた空間。© G. Gardette / La Réserve Parisすべてが贅沢。一度は泊まりたい憧れのパラスホテル
最後にご紹介するのは、特別なときに泊まりたい、すべてがリュクスに満ちたパラスホテル(フランスにおいて5つ星より上の「最上級」ホテル)です。シャンゼリゼの庭園エリアに面した、デザイナーのピエール・カルダンの住まいだった豪奢な邸宅を、2016年に改装し、ホテルとして開業しました。
プレステージルームの一例。部屋ごとに、色のトーンも、家具も違うが、どの部屋もエレガントでゴージャス。© G. Gardette / La Réserve Parisインテリアは、歴史的でゴージャスかつグラマラスな雰囲気作りにかけては右に出るもののない、ジャック・ガルシアによるものです。
地上階にあるのは、グランドピアノの置かれたサロン、大きな暖炉や壁一面に並んだ革装の書籍が居心地のよいライブラリー、ミシュラン2つ星のレストラン「ガブリエル」と、シェフのジェローム・バンクテルが率いる中庭に面したエレガントな雰囲気のレストラン「パゴッド・ド・コス」、そして、密やかな雰囲気のバー。どのエリアも広すぎず、親密で上品な空気が漂っています。
レストラン「パゴッド・ド・コス」は中庭に面したインティメイトな空間。© G. Gardette / La Réserve Parisほどよい距離感の行き届いたサービスも魅力
40室の客室に対して従業員は180人と聞くと驚きますが、決して出過ぎないサービスで、煩わしさを感じることはありません。一番小さい部屋でも40平方メートルという広さで、しかも、スイートのほうが普通の客室よりも多いのです。全客室でバスタブとシャワーが独立してあり、ウォシュレットも完備しています。
チュイルリー公園に面した部屋では、上階だとグラン・パレやコンコルド広場、エッフェル塔からパンテオンまでもが見渡せます。
シェフ、ジェローム・バンクテルが手がけるミシュラン2つ星のレストラン「ガブリエル」は落ち着いた雰囲気。© G. Gardette / La Réserve Paris地下のウェルネス設備も充実。長さ16mのプールやハマム、ジムに加えて、エステも24時間対応可能です。スイスのアンチエイジングブランド「Nescens」(ネッセンス)を用いたスパは、滞在客でなくても予約利用ができます。
ホテル全体がクリスマスイルミネーションで包まれる。© Clément Reisky / La Réserve Parisクリスマスにはホテル中がデコレーションされる
クリスマスシーズンには、屋外のイルミネーションだけでなく、中庭にはツリー、館内にも様々なデコレーションが施され、ホテル全体がひときわ華やかな雰囲気に。シャンゼリゼのイルミネーションと合わせてパリのクリスマスを満喫するのに最高のロケーションになります。
La Réserve Paris Hôtel & Spa
42 avenue Gabriel 75008 Paris
電話 +33 (0)1 58 36 60 60
「プレステージルーム」1室€1100~、「プレミアルーム」€1250~、「ジュニアスイート」€1500~、「スイート」€2500~。
https://www.lareserve-paris.com/en/ 大島 泉/Izumi FILY-OSHIMA
ライター、コーディネーター、通訳、翻訳者
東京生まれ、東京育ち。1989年にパリへ移住。現在はパリ郊外、サンジェルマン・アンレイ暮らし。